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SIVGA Anser

はじめに

 今回は買ってよかったものシリーズです。以前レビューしたイヤホン、SIVGAのQueが良かったので、ヘッドホンのAnserを購入しました。
 4ヶ月使用したので記事にしてみました。

 有線、開放型でも問題無しの人ならとりあえず聞いてほしい、万能型(色んなジャンル)、優しい、広い空間、高解像度が好きな人にオススメなヘッドホンでした。

再生環境

PC(iPad Pro 11 M1) + HIDIZS DH80S ポータブルアンプ + 3.5mm純正ケーブル

HIDIZS DH80Sの代わりにFiio BTR13をUSB DACとして使うこともあります。

特徴

自社開発の50mmダイナミックドライバー

軽量で剛性と弾力性に優れたチタン素材を振動板に採用。高分子有機炭素繊維ポリマー製のドームは不要な振動を効果的に抑え、クリアで躍動感のあるサウンドを実現。

【ボイスコイル】

銅クラッドアルミワイヤー製のコイルにより、繊細な音の再現性と伝達力を向上させています。 

【磁気回路】

高強度で安定したネオジム磁石 (NdFeB) を採用し、高感度でハイレゾリューションなサウンド再生に特化しており、自然で繊細な解像度を実現します。

 【ドライバーフレーム】

マルチホール設計とバランスのとれた開口部により、空気の流れを正確にコントロールし、低音から高音へのスムーズな音の移行を実現します。

クリアでパワフルな低音躍動感あふれるサウンド

力強い低音とボーカルが前に出て聴き取りやすいサウンド。
エレクトロニックミュージックやDJダンスミュージック、ポップミュージックなどとの相性が抜群。
クリアで自然なサウンドは、音の細部までしっかりと再現し、臨場感あふれるリスニング体験を提供します。

匠の技を加えたプレミアムウッドハウジング

厳選された天然木を使用したヘッドホンハウジング。
最先端の五軸CNCマシニングと職人の手による磨き、塗装、自然乾燥などの伝統的な技法を融合させて作られています。
木目を活かした美しい仕上がりで、滑らかで上質な手触り。

洗練された高級感溢れるブラケット

金属パーツは精密なダイカスト製法により加工されており高級感のある質感。

肌に優しいイヤーパッド

上質なベルベット素材で心地よい肌触りと柔らかい触感。

人間工学に基づいたデザイン

回転式ヘッドバンド構造。軽量設計。圧迫感のない快適な装着感を実現。

着脱式ケーブル設計

3.5mmプラグのケーブルは着脱式。カスタムケーブルへのアップグレードにも対応。

引用元:SIVGA Anser 雁 50mm VGP2025 金賞 チタン ダイナミックドライバー搭載 高音質 オープンバック ヘッドフォン 開放型 – 01Diverse

仕様

ブランド製品名
SIVGAAnser
ドライバー構成50mm ダイナミックドライバー
感度105dB
周波数応答範囲20Hz – 20kHz
インピーダンス38 Ohms
ケーブル長さ2m
コネクタ3.5mm シングルエンド
インターフェイス3.5mm 2極 (L/R)
重量342g

引用元:SIVGA Anser 雁 50mm VGP2025 金賞 チタン ダイナミックドライバー搭載 高音質 オープンバック ヘッドフォン 開放型 – 01Diverse

開封

付属品

・Anser 本体 x1

・ケーブル 3.5mm ⇔ 3.5mm 2極(L/R) x 1

・キャリング麻ポーチ x 1

・3.5mm to 6.35mm 変換プラグ x 1

本体

 木で作られている部分は、サラサラした手触り。割り箸のようなザラザラ感はありません。木目は見えるものの黒に近い茶色。そのため木の表情を楽しむのには向いていません。良いように言えば木目ガチャが無い。見た目のハズレがないと言えます。
 金属部は半光沢でガンメタ寄りのダークグレーで落ち着いた色。
 ヘッドバンドはネジで金属部と固定されていて、分解出来そうですが交換用のヘッドバンドは販売されていないようです。

SIGVA Anser にEarProfit multi 2をつける
画像は右だけEarProfit multi 2をつけた状態。

装着感

 頭を動かしても、筐体がギシギシと軋むような安っぽさはありません。

 342gのわりには軽く感じます。

 ハウジングを手に持って広げてみると側圧は中程度と感じるのですが、装着するとやや弱めの側圧と感じます。おそらくイヤーパッドの質によるものと思います。イヤーパッドのモチモチ具合もちょうどよく、耳周りにフィットしてくれます。

 ヘッドバンドを引き伸ばす時にカチカチッと音がでます。この1回の「カチッ」を1クリックと表現すると、最後まで引き出すと片側11クリックです。 自分は2クリック目まで引き出して使っています。私は頭は大きめなのですが、まだ9クリック分の余裕があります。

 これらの事をまとめると、多くのユーザーにとって良い装着感を得られるように作られていると思います。私は装着感に関して、一切の不満を感じていません。

音質

全体の印象

 公式サイトにある表現『繊細かつ低歪の量感豊かなサウンドを実現』この一文が最適な表現と感じました。『優しく解像度高く、開放型なのに中域・低域の量感が豊かな音』と言い換えてもいいと思います。

 優しく疲れない。ウォームで抜けの良いサウンド。優しくウォームなのに解像度が高いため、もっさりせず色んなジャンルの曲に対応できます。

 中域から低域にかけて旨味が詰まっています。

 空間は広く、左右・上に広がっていきます。

高音域

解像度高いが、角が丸いので刺さりません。
シンバルの金属の細かい表現を感じ取ることが出来ます。

中音域

ボーカルはやや前にあります。特別ボーカルが目立つのではなくちょうどよい位置と感じます。
解像度が高くボーカルとオケが適度に分離しています。中音域の情報量が多くなってもボーカルの邪魔をせずに曲を聞く事ができる。この点がとても良いところと感じました。
定位が良く楽器の位置も掴みやす。モニターヘッドホンのような位置の掴みやすさではなく「リスニング用として」と言うイメージ。

低音域

十分な量感があります。不自然さがない低域です。
開放型ですが重低音も出ています。
ベースの厚みとキレがあり、スピード感のある低音ももたつかない。
ベース・サブベースが下を支える感じで存在して、曲が安定します。

使用したDAC

 DH80Sはミドルゲイン。BTR13はPCモードハイゲインで使用しています。DH80Sはローゲインでも大丈夫な感じです。

 どちらも充電式。4.4mmバランス接続可能なDACアンプです。

 DH80Sはハイゲインにすると100Ω-600Ωのヘッドホンインピーダンスに対応できます。発売開始から年月が経っていますが、手が出しやすい価格で4.4mmバラン接続ができて高出力。奥行きと左右上に空間の広がりを感じます。イヤホンだけでなくヘッドホン趣味もあるなら良い製品と思います。

 BTR13にはPCモードと言って、USB接続しているPCから電力を受け取りながらより高出力できるモードが有ります。それを利用しています。
 DH80Sより透明度が高い音になる印象です。
 BTRシリーズはBluetoothレシーバーとして使用することも出来るので、その機能面で有名な製品です。音質追求は欲張らず、機能面では欲張った製品です。
 出来ることの割には値段が安いオススメ製品です。

良い点

  • 装着感が良い。
  • 様々なジャンルの音源を楽しく聞くことが出来る音質(変な強調が無い)。
  • 男性ボーカルの低く厚みのある声を楽しめる。
  • 中低域の旨味をしっかり聞くことが出来る。
  • 価格に対しての音質の良さが優れている。
  • 高価なDACが無くても、十分いい音で聞くことが出来る。
  • 代理店 01Diversさんの延長保証サービスの対象製品になっている。

イマイチな点

  • イヤーパッドもヘッドバンドも別売りされておらず、自分で修理しながら使い続けるのは出来なさそう。
  • コンパクトに折りたたむことは出来ない(ハウジングを90度回転させて水平にさせるのみ)
  • 開放型なので周囲の音が入るし、音漏れもする。
  • 様々なジャンルの音源に対応できるものの、優しく上品な鳴り方になる。
  • 専用のバランスケーブルが販売されていない。

イヤーパッドもヘッドバンドも別売りされておらず、自分で修理しながら使い続けるのは出来なさそう。

 他のヘッドホンでも別売りされていない物がほとんどです。しかし、この事をイマイチな点に挙げてしまうくらいに長く使いたいと思った音だったのです。
 

どんな人におすすめ?

オススメ出来る人

  • いろんなジャンルの曲を聞く人
  • 暖色寄りだけど解像度を求める人
  • 男性ボーカルの曲を聞く人
  • 優しめの音が好きな人
  • 5万円を超える価格には手を出さないと決めている人

オススメ出来ないかも

  • カリカリの解像度感を求める人
  • 電子音の曲を刺激を求めて聞く
  • ロック・メタルの演奏の荒々しさを好む人(スピードや迫力ではなくて)

EarProfit multi 2 イヤーパッドカバーが対応している

 ハウジングの穴を塞がないイヤーパッドカバーとして有名な、EarProfit multi2がAnserにも使えます。

過去記事:https://analog-san.com/earprofit-multi-v2/

適合表(EarProfit multi 1 & 2) – EarProfit.com

左右判別出来るようにタグが追加された。
両方にEarProfit multi 2をつけるとこんな感じ。

さいごに

 低音が響きすぎたり厚すぎたり、高音が強いヘッドホン・イヤホンは、どのジャンルを聞いても低音が目立つことが有ると思います。ですが、Anserはどのジャンルを聞いても、そのジャンルの曲として聞くことが出来ます。強いて言えばどのジャンルも優しめに鳴らしてしまうのですが、それでもジャンルや音源の邪魔をするような、個性を押し付けてくる事はありません。

 かといってナチュラルやフラットではなくて、思いっきりリスニング用のヘッドホンです。「質の良いヘッドホンはジャンル選ばず音源の良さを引き伸ばしてくれる物なんだよ」と教えてくれるヘッドホンだと感じました。

 素晴らしい音だったので1年でも長く使いたいと思って、即EarProfit multi 2 イヤーパッドカバーを購入したほどでした。

 夏なのにこのヘッドホンを使いたいので、エアコンを強めて使用しています。

リンク

SIVGAブランド紹介 – 01Diverse

SIVGA Anser 雁 50mm VGP2025 金賞 チタン ダイナミックドライバー搭載 高音質 オープンバック ヘッドフォン 開放型 – 01Diverse

延長保証サービス – 01Diverse
Anserは01Diverseさんの延長保証の対象になっています。