はじめに
今回はHHKB Studioのレビューです。特殊な配列のキーボードが、変な機能を実装し、静電容量無接点方式から普通のメカニカルキースイッチに変更したことで賛否が真っ二つに割れているようです。
StudioはFn1、Fn2、Fn3の3つのレイヤーを切り替えることが可能です。この切り替えにはキーの数が多い方が有利と考えて日本語配列を購入しました。
まず結論
プロファイルを4つ。Fnレイヤーを3つ作れる、HHKB配列の静音メカニカルキーボードです。
最も便利な静音メカニカルキーボードかもしれません。自作キーボードは除いて。
特定アプリのショートカットキーを詰め込んだプロファイルやレイヤーを作れるので、使うアプリによって評価が変わります。キー配列変更ツールのインストールが出来ない人は、このキーボードの良さを体験できません。
打鍵音はとても静かです。
静電容量無接点方式にこだわる人は、それとは似て非なる打鍵感を受け入れられないかもしれません。
マウスボタンはFnキーにする事ができるので色んな使い方が出来ます。
ポインティングスティック、ジェスチャーパッドは、アバウトな操作を許せるかどうか。ユーザーの性格と作業内容次第です。
使用環境(ファームウェアバージョン)
HHKBキーマップ変更ツール: 1.1.0.4
HHKBファームウェア: B2.08
特徴
- 雪をイメージしたファッション性の高いカラーリング
- 合理的なキー配列を継承したコンパクト設計
- All-in-Oneで、かつてない利便性
- ポインティングスティック、マウスボタン、ジェスチャーパッド搭載
- HHKBオリジナルリニアタイプの静音メカニカルスイッチを採用(押下圧 45g)
- キー配列カスタマイズ機能
仕様
型名 | PD-ID120Y | |
---|---|---|
インタフェース | Bluetooth(接続台数:最大4台)、USB Type-C | |
カスタマイズ機能 | キーマップ変更機能(※1) | |
キースイッチ | 入力検知方式 | メカニカルスイッチ |
押下圧 | 45g | |
キーストローク | 3.6mm | |
キースイッチ交換 | ホットスワップ(※2) | |
キー数 | 72キー(メインキー:69、マウスキー:3 / Low Profile) | |
ポインティング | あり | |
ジェスチャーパッド | 静電容量タッチセンサー4箇所 | |
サイズ(mm) | W 308×D 132×H 41 | |
重さ | 830g (電池含まず) | |
電源 | 単3形乾電池×4本、USBコネクターからの給電 | |
動作時間 | アルカリ乾電池使用時の目安:約3カ月 | |
互換性 | Windows、macOS、Android、iOS、iPadOS、visionOS(※3) | |
添付品 | ・単3形アルカリ乾電池×4本 ・USB Type-Cケーブル(長さ:0.9m、端子:USB Type-C(両端)、形状:両側ストレート) ・ポインティングスティックキャップ×4個 |
引用元
公式サイトより:840g(英語配列)、830g(日本語配列)、電池含まず
実測値:日本語配列電池含まず:845g、電池込み933g
付属品
・単3形アルカリ乾電池×4本
・USB Type-Cケーブル(長さ:0.9m、端子:USB Type-C(両端)、形状:両側ストレート)
・ポインティングスティックキャップ×4個
接続方式
- Bluetooth(接続台数:最大4台)
- 有線接続 USB Type-C
キースイッチ
スイッチ種類 | キーストローク | 押下圧 | |
---|---|---|---|
HHKB Studio | メカニカル | 3.6mm | 45g |
HHKB ProfessionalHYBRID Type-S | 静電容量無接点方式 | 3.8mm | 45g |
引用元
Happy Hacking Keyboard | Studio | PFU
Happy Hacking Keyboard | HHKB Professional HYBRID Type-S | PFU
検索しているとKailh Deep Sea Silent Box Switch Isletとよく似ているという情報がありました。
TALPKEYBOARDさん
構造比較|HHKB Studio 保守用スイッチとKailh Deep Sea Silent Box Switch Islet – TALPKEYBOARD BLOG
キーキャップ
昇華印刷です。ダブルショットではありません。白に近いグレーで印字されています。
HHKB生誕25周年特別記念モデルとして限定発売されたHHKB Professional HYBRID Type-S雪は、印字が黒で目立ってしまっていました。白いキーキャップに馴染む色に変更されています。
キー配列
HHKBの日本語配列は英語配列版よりは普通の配列に近いです。それでも「半角/全角」キーの位置など少し変です。
F1からF12、Delキー、Home、End、PgUp、PgDn、プリントスクリーンもありません。これらのキーはキーの手前側に印字されてて、Fnキーを押しながらタイプすることで入力できます。
スペースキーが極端に短く他のキーボードも併用する人は戸惑います。特に「左Alt」「変換」「無変換」の位置は馴染む時間が必要です。

打鍵感
大変心地よいスムーズな打鍵感です。
ただし、従来のHHKBを使っている人は、差を感じると思います。リニア軸なので押し始めから終わりまでスッと押し込めます。底打ちするまでにスイッチを乗り越えるカチッとしたタクタイル感は有りません。
従来のHHKBは静電容量無接点方式です。スプリングをラバードームで覆って、その上からキーキャップで押します。ラバードームを押しつぶす感じがわずかにあります。途中で生じるその抵抗感が無いので、ストンと底まで押せてしまって、なんとなく物足りない印象です。
違いを探そうとすると感じる程度のわずかな差なので、気にならない人は多いと思います。HHKB Studioが初めてのHHKBの人には、全く関係ない話です。心地よい打鍵感だと感じるはずです。
打鍵音
スイッチは打鍵時のノイズが抑えられていてとても静かです。
しかし、スタンドを立てて強めに打鍵すると筐体が音を出します。完全にスタンドを寝かせてしまうと、その筐体の響きが抑えられます。HHKB Professional HYBRID Type-Sより筐体が大きくなって、空洞が増えて筐体が出す音が大きくなっているようです。その一方、バネやスイッチやキーキャップの音は対策がされて変な音は抑えられている。結果として筐体が出す音がやや目立ってしまっています。
音量と音質は別だと考えてください。このキーボードが出す全ての音の音量に注目すると、とても静かです。その静かな音の内訳のいくらかを箱鳴りが占めていて、音質としては心地よくない要素が混じっているということになります。
仕事道具としてのキーボードを、楽器として評価したがる人もいますし、そこをターゲットにした製品もあります。その界隈の人は筐体音を指摘するとは思います。
HHKB Studioは楽器を欲しているユーザーではなくて、指の動き、腕の動き、体の動きに注目して作業を快適にしたいと考えているユーザーの方向を向いています。メカニカルキーボードのオフィス使用では、音質より音量のほうが遥かに重要です。一般ユーザーには十分すぎるほど快適な打鍵音です。
スタンドを立てずに、ぴったり固定される傾斜した土台。中身が詰まった樹脂製か木製で、横から見た時にくさび形になる土台に固定させることが出来れば改善できそうです。
スリープ
DIPスイッチでスリープ機能のON、OFFを切り替え可能です。
無操作30分経過でBluetoothが切断。時間変更できません。
スリープ解除操作はエンターのみで、スペースキー等の他のキーは受け付けません。
従来のHHKB Professional HYBRID Type-Sでは電源ボタン長押しでが必要でした。それに比べれば楽になりました。頻繁に背後にあるボタンに手を伸ばしていてウンザリした人も居るのではないでしょうか。
バッテリー駆動時間
単三乾電池4本
アルカリ乾電池使用時の目安:約3カ月
引用元:Happy Hacking Keyboard | Studio | PFU
有線接続と無線接続を併用しながら使っているので、3ヶ月以上持ちそうです。
マウスキー(スペースキーの下にある3つのキー)
打鍵感、打鍵音が安っぽいです。
ポインティングスティック
出来ること
- スティックだけを傾けることでマウスカーソルが移動します。マウスキーと組み合わせることでマウスの代わりになります。
- Fnキーを押しながらスティックを上・下に倒すことでスクロール操作になります。
- ポインティングスティックをトンッとタップすることで、マウスの左クリック操作(要設定)
1.カーソル移動は、タイピング時に見ている文字の上にカーソルが重なって移動させたい時に便利です。ドラッグアンドドロップは難しいです。
2.スクロールは使います。
3.左クリック機能は反応しないときが多いです。2回目、3回目のタップでようやく反応する感度なので誤爆率は低いですが有効活用は難しいです。
感度変更
Fn2レイヤー上に割り当てられています。
ポインティングスティック/マウスキーの有効/無効の切り替え
- 自分で有効/無効を何処かのキーに割り当てて切り替える。この場合は電源を入れ直すと設定がリセットされる。
- DIPスイッチで設定する
ポインティングステックによるスクロールは、どのFnキーとの組み合わせでも可能
- 左下にあるFn1+スティック
- Fn2が割り当てられているマウスキー中央ボタン+ステック
- 好きな場所に自分で割り当てたFn1、Fn2、Fn3+スティック
上記のように、どのFnキーとスティックの組み合わせでもスクロールできる。
スクロール方向の変更
ポインティングスティックによるスクロール方向の変更は、本体底面にあるDIPスイッチで変更可能
WindowsとMac(iPad)の両方で使う場合、スクロール方向は注意
WindowsとMac(iPad)の両方で使いたい場合に、WinとMac(iPad)でスクロール方向が逆になります。
- WindowsではFn2を押しながらスティックを下に倒すと、下矢印を入力した動作になる。スマホの画面を下から上にスワイプしたのと同じ。
- Mac(iPad)ではFn2を押しながらスティックを上に倒すと、下矢印を入力した動作になる。スマホの画面を下から上にスワイプしたのと同じ。
WindowsでもMac(iPad)でもスティックの操作を統一させたい
この不一致を解決するには、Mac(iPad)でStudioを使うときのみ逆方向にスクロールするように設定アプリで設定変更する必要があります。DIPスイッチで変更するとWindowsとMac(iPad)の両方が変更されるので解決になりません。


iPadでの設定。画像のようにナチュラルなスクロールをOFFにする。これでスティックを下に倒すことで、下にスクロールするようになる。
打つ時にじゃまになる場合もあり


ジェスチャーパッド
右側面のジェスチャーパッドは偶に誤爆します。キーボードを動かすときに左右のパッドに触れてしましまいます。キーボードって無意識に位置の微調整をやっているんですね。急に画面が動いてビックリします。
普段とサイズの違うキーボードを使っていると、マウス操作のときに触れてしまうことがあります。
トラックボールユーザーは逆に、右側のジェスチャーパッドエリアに手を伸ばしにくいです。キーボードとトラックボールの間に手を指しにいく感じになるので。
感度調整
操作感度変更はFn2レイヤーに割り当てられています。「Fn2+6」「Fn2+7」「Fn2+8」「Fn2+9」
この『感度調整』という単語からイメージする意味と実際の調整内容がやや異なるようです。
『指の移動距離に対して何回キー入力操作が行われたことにするか』ということのようです。
右側面ジェスチャーパッドを使ってブラウザ画面を上から下までスクロールさせる状況で説明します。ジェスチャーパッドの端から端まで指をスライドしたときに、最高感度では仮に20行分のスクロールが出来ると仮定すると、感度を最低にして端から端までスライドさせると10行分だけスライドする。こんな感じです。
最高感度で端から端までスライドさせるとマウスホイール1回転分。最低感度だと1/2回転分。そんな感じの動作をしています。
指先でチョンと触れただけで反応するか、指全体広い面積でベタッと触れることで反応するか。こういった調整だろうと思っていましたが使ってみると違うようです。
この部分は私の説明であって、メーカー公式の説明文ではありませんので探せばもっと正確な説明をしているサイトが見つかるかもしれません。
ジェスチャーパッドの有効/無効切り替え
- 自分で有効/無効を何処かのキーに割り当てて切り替える
- この場合は電源を入れ直すと設定がリセットされる。
- DIPスイッチで設定する
- キーマップ変更ツールで設定する
- 設定は本体に保存される
DIPスイッチによる設定変更


マウスキー、ジェスチャーパッド、ポインティングスティックのON、OFF。ポインティングスティックによる上下スクロール方向の逆転。一番右上の「BS」キーをBackspaseとDeleteのどちらをFn同時押しレイヤーに割り当てるか。省電力(自動スリープ)機能のON、OFF。デフォルトでは全部OFFになっています。
キーマップ変更ツール
このキーボードの良さは、プロファイル作成とFnレイヤー作成にあります。
プロファイルは4つ。それぞれに「標準」「Fn1」「Fn2」「Fn3」の4つのレイヤーが作成できます。ジェスチャーパッドとマウスボタンのキー割当変更もこのツールで行います。
ショートカットの割当は可能。マクロは作成できません。




この画像のように修飾キーを全部使った「Control+Shift+Alt+Win+V」も割り当て可能。
「Control+X+V」のようにマクロのような組み合わせは不可。
キーボードの初期化
「複数のキーを何秒か同時に押しっぱなしで工場出荷時に戻る」という方法はないようです。
キーマップ変更ツールのキーマップ編集画面>右上の「・・・」>出荷時の配置に戻す>「全てのプロファイル」を選ぶ。
『キーボードを出荷状態に戻します。』と表示されるので、この操作で良いようです。
ちなみに、「現在のプロファイル」を選ぶと何もメッセージが出ずに現在のプロファイルがリセットされます。ということは「全てのプロファイル」を選ぶのが初期化を意味するのだと考えられます。
良い点
- 打鍵音がとても静か
- 打鍵感が静電容量無接点方式のHHKBに近い。
- Fn1、Fn2、Fn3の3種類のFnレイヤーがある。
- JIS配列はボタンが多いので、Fnレイヤー切り替えのためのボタンが不足しない。
- 練習すれば、タイピングが続く場面でマウスの出番を減らすことが出来る。(素早い動きと微細な動きをしない場合)
- スリープからの復帰操作が簡単になった(従来は電源ボタン長押し)
イマイチな点
- 高価
- 重い
- 「Z、X、C」がある上から4段目のキーが、左にズレている
- 打鍵音は静かだけど、音に筐体から出る音も混じっている。特にスタンドを立てる場合。
- 他のBluetooth機器と干渉してポインティングスティック操作が暴れる
- ポインティングスティックがタイピングの邪魔になる
- ジェスチャーパッドは微調整が難しいので有効活用が難しい
- ジェスチャーパッドに機能を割り当てる意味がほぼ無い(直接キーを叩けばいい)
- マウスキーのキースイッチの打鍵感・打鍵音が安っぽい
- スタンドがゴム部分で接地出来なくて、ツルツルしたデスクでは筐体が滑る
- 筐体背面に設定変更、接続先切り替えなどのショートカット一覧が記載されたシールがない
高い
2025年8月時点のメーカー直販サイトの価格が税込み44,000円。
同価格帯のキーボードとなると、金属筐体でQMK/VIA対応の外国メーカーのキーボードが頭に浮かびます。それらと大きく異なるのは、独自のキー配列、ジェスチャーパッド、マウスボタン、ポインティングスティック、乾電池使用。VIAの方が自由度が高いけど、そこまで必要としない人も多いはず。金属筐体であることは機能ではなくて材質の違い。
金属筐体に追加料金を払うか、ポインティングスティック等の変わった機能にチャレンジすることに追加料金を払うかということになります。
私はHHKB Studioの方を選びました。
「Z、X、C」の段のズレ
これは慣れました。ズレているよりはズレていないほうが良いです。慣れるのであまり気にしなくてもいいかもしれません。


ジェスチャーパッドに機能を割り当てる意味がほぼ無い
ジェスチャーパッドの位置にまで指を持っていくなら、すぐ側にあるキーを直接打てば良いのです。キーを打てば出来ることを微調整が難しいジェスチャーパッドでやる意味はないと感じました。
タイピングでは実行できない機能、OSの設定項目切替(ライトモードとダークモードの切り替えのような)が出来るならジェスチャーパッドは存在価値が有ると思えるのですが、そんな機能は割当できないようです。
ユーザーの性格にもよると思います。例えば音量調節。音量を「とりあえず上げたい」と思う人と、「80%まで上げたい」と思う人がいます。前者は78でも82でも気にしない人です。こういった人はパッドはよく使うようになる可能性があります。スクロール位置調整、フォントサイズ調整でも同様です。アバウトな操作で良い人ならジェスチャーパッドは便利かもしれません。
でも、ジェスチャーパッドに割り当て可能なキーの組み合わせは、通常のキーに割り当て可能なキーの組み合わせです。それならFnレイヤーに割り当てれば微調整しやすくていいのではないでしょうか。
ジェスチャーパッドに割り当てれば、どのキーに割り当てたのか混乱しないという利点はあります。
スタンドがゴム部分で接地出来なくて、ツルツルしたデスクでは筐体が滑る
デスクと触れる部分の一部しかゴムがない。画像のようにゴムより樹脂パーツ部部のほうが背が高いので、樹脂部分で設置する。ツルツルのデスクの上ではやや滑ります。左右とも同じなので、個体差ではないと思います。


トラブル発生(確定発生ではありません)
Bluetooth接続時に他のBluetooth機器と干渉してスティック操作が暴れることがあります。Bluetooth接続が不意に切断することもあります。左右どちらかのジェスチャーパッドが突然暴走してスクロールした事があります。これもBluetoothの不具合かもしれません。
ポインティングスティック暴走について
1台のPCにHHKB StudioとREALFORCE RC1両方がBluetooth接続されている時に、ポインティングスティックの操作がままなくなりました。カーソルを動かして止めても慣性で1秒くらい動き続けます。REALFORCE RC1の電源を切ると、カーソルは止めたいところで止まるようになります。再びRC1の電源を入れてBluetooth接続すると発生します。PC再起動で発生しなくなり、何かのきっかけでまた発生します。
確定発生ではなくて、PC、Studio、その他のBluetoothデバイスの組み合わせ、その他の条件で発生するようです。
REALFORCE RC1はPC1と接続
HHKB StudioはPC2と接続
この場合は問題なし。つまり、同じ部屋の他のPCと接続しているBluetooth製品とは今のところ干渉していません。
オススメできる人・できない人
オススメできる人
- HHKB配列に価値を見出している人
- 特定アプリ、特定作業に特化したプロファイルやFnレイヤーを作りたい人
- スイッチの種類にこだわらない人
- 打鍵音に静音性を求める人
- マウスを使う時間が少なく、両手がキーボードの上にある時間が多い人(少しのカーソル移動はポインティングスティックでカバーできます)
オススメできないひと
- 静電容量無接点方式のスイッチが他のメカニカルキースイッチより優れていると考えている人
- ジェスチャーパッド目的の人
- キー配列変更ツールをインストール出来ない環境の人
- 毎日外出時に持ち出し、徒歩電車バスなどで移動する人(重いですよ?)
- ポインティングスティックを目的に購入を考えているMacBookユーザー(MACのトラックパッドには負けます)
- PCにBluetooth接続機器を大量に接続している人で、StudioもBluetooth接続で使う予定の人(電波干渉するかも。おま環かも)
さいごに
私としては買って後悔のない、良いキーボードだったと思っています。
重要なのはデメリット項目以上に、プロファイル数とFnレイヤー数と静音に魅力を感じるかどうかだと思います。
静電容量無接点方式じゃなくても良し。HHKB配列で良し。そう考える事ができるのは大前提。
キー配列関係(プロファイル、Fnレイヤー)には期待する。ポインティングスティックとマウスキーは使えなくて当然。使えればラッキー。ジェスチャーパッドには全く期待しない。この考えを持ったうえで、金額を許容できるならチャレンジしてみてほしいキーボードです。
それと「ジェスチャーパッドに機能を割り当てる意味がほぼ無い」に書いたように、スクロール、音量、文字サイズ等を触る時に、アバウトで良しとする人か、ピタッとこの位置このサイズじゃないと嫌な人か。ポインティングスティックとジェスチャーパッドはユーザーの性格に大きく影響されそうです。
英語配列だとキーの数に余裕がないため、Fn1、Fn2、Fn3をどこに割り当てるか問題になります。デフォルトではFn2はマウスキーの真ん中に割り当てられています。Fn3レイヤーを作るなら何かのキーを置き換える事になります。すでにHHKBのUS配列を使っている人なら買う前に頭の中でシミュレーション出来ると思いますが、一度もHHKBのUS配列を使ったことがないと、Fnキー割り当てのイメージが湧かないと思います。最悪、マウスキーにFn1、Fn2、Fn3を割り当てると考えるのがいいと思います。つまりマウスキー、ポインティングスティック、ジェスチャーパッドは無いものとして買うか買わないか。英語配列なら日本語配列以上にプロファイル数とFnレイヤー数と静音に魅力を感じるかどうかです。
リンク
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