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はじめに

 何年も愛用していたMX ERGOが動作不良を起こし始め、移行先を探していた時に見つけたのが今回紹介するProtoArc EM02というトラックボールです。

 このブログではMX ERGOのゴム部分がベトベトになるという記事が、皆さんに読んでいただけているので、新たな選択肢になると良いかなと思って購入してみました。

【加水分解】Logicool トラックボール MX ERGO MXTB1s ベトベトになったゴム部分の不快感をゴリ押しで解決する2つの方法

 つい、魔が差してしまったのです。悪い自分が出てしまって買ってしまいました。似すぎていて、これは駄目です。

特徴

  • 手首に優しいエルゴノミクス設計
  • 人間工学に基づいた調整可能な15°傾斜デザインにより、手首をひねらず自然な姿勢で操作できるため、長時間の作業でも疲れにくいです。0°と15°の2段階で角度を自由に調整可能。本体の45°傾斜角が手に自然にフィットし、手首や腕への負担を大幅に軽減します。
    • (どういうこと?販売ページのこの文章、角度がよく分からない)
  • Bluetoothと2.4GHz USBレシーバーの両方に対応し、PC・タブレット・スマホなど、最大3台のデバイス(Bluetooth×2台、2.4GHz×1台)と接続できます。
  • マウス上部のモード切替ボタンを押すだけで、複数のデバイスをシームレスに切り替え可能
  • 左右ボタンは静音スイッチを採用
  • マウスサイドに「進む」「戻る」が搭載
    • 注意1.進む・戻るボタンやスクロールホイールは静音仕様ではありません。
    • 注意2.ボタンの機能はカスタマイズはできません。専用ソフトがありません。
    • 注意3.MacOSでは進む/戻るボタンは動作しません。
  • 500mAhの大容量バッテリーを内蔵。フル充電で最大約150時間の連続使用と90日間の連続待機が可能
  • 直径34mmのボール
  • DPIは200・400・800・1200・1600の5段階から選べる。

引用元:アマゾン販売ページ

開封・外観

ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
パッケージ正面
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
パッケージ裏側
アマゾンの販売ページには2026年最新型と書いてあるが、パッケージのシールには2025年最新型と書いてある。
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
パッケージ側面
結構箱が大きい(深い)
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー

ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
箱の中身はこの3つ。
本体、説明書(日本語なし)、USBケーブル(C to A)
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
底面。2.4Ghzドングルが収納されている。
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
底面プレートを外す。
プレートは金属製で重みが有る。デスク上で安定感を出すのに役立っている。
本体側の金属部分が磁力を帯びていて、プレートと磁力でガッチリ固定される。
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
 底板はまっ平らな板状ではない。2本の突起があり、突起が本体に入り込む様になっている。板を外す時に変な方向に引っ張らないようにしてほしい。
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
底板と本体のくっつき加減で傾斜角度を変更できる。
傾斜角度が低い状態。
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
傾斜角度を上げた状態。
角度が低い状態からこの角度にすると腕が楽になるのを感じる。
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
ボールは白い3点で支持される。
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
Bluetooth接続のランプが点灯している。この部分でペアリング先を確認できる。
接続先切り替えボタンを押した直後だけ点灯して、すぐに消える。
この画像は1番のペアリング先に接続中であることを示している。
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー

比較する

ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
私のMX ERGO(右側)はゴム部分を剥がしている。
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
ProtoArc EM02 トラックボールマウスのレビュー
私が使っているのは静音化されていない旧タイプのMX ERGO。
左右のクリックが静音化されてUSB-Cで充電できるMX ERGO Sより少し安く購入できます。

良い点

  • 値段が安い
  • 手のひらが触れる部分にゴム部分が使用されていない(ベトベトにならない)
  • 傾斜角度がちょうど良く、腕、肩の疲れを軽減してくれる。
  • 左右クリックは静音。戻る進むはカチカチ音あり。
  • パームレストは無くても使えるので専有面積が狭い。
  • 低いパームレストであれば、あったほうが良いかもしれません。
  • 2.4GhzUSBドングル1台、Bluetooth接続2台の3台接続出来る

イマイチな点

  • 専用アプリがないのでボタンの機能割当が変更できない
  • チルト機能(ホイールを左右に倒す)はない
  • Macでは2ボタンとホイール機能のみ(戻る、進むボタンは無反応)
    • スクロールの方向は他のマウスと同様にWindowsとは逆方向に動きます。システム設定のマウス「ナチュラルなスクロール」をOFFにすればWindowsと同様の動きになります。その設定ではトラックパッドのスクロール方向が逆になってしまいます。
    • Safariでリンクをホイールクリックすると、別タブでリンク先を開くことが出来ます。
  • 真似した製品に過ぎない。独自の工夫はない。

私的感想あれこれ

使いやすいからオススメしたい

 EM02を使って分かったことは、「MX ERGOの形状が良い」です。
 握った感じと操作感はMX ERGOとそっくりで、違和感無く移行できました

 ただしボタンの機能割当が変更できないのが私には残念な点です。「進む」ボタンにアプリごとに異なるショートカットを割り当てて使っていたので、「進む」を使う習慣がありません。「進む」に固定されていると実質3ボタン+ホイールです。

 カスタマイズできない点を除けば使っていて何も不満はありません。

だけど・・・

 ロジクールのMX ERGOと似すぎています。他社の研究と製品化の成果をそのまま利用している製品ですから、心情的には使いたくありません。でもMX ERGOの静音タイプは約18000円。通常ボタンタイプは約14000円と高い。EM02は約4000円ですから1万円もの差があります。

 傾斜している親指操作トラックボールが欲しいなら、ロジクールのM575Sに専用傾斜スタンドを付ける方法も検討すると良さそうです。アマゾンやメルカリで「M575 スタンド」などで検索すると3Dプリンタで自作したスタンドを2000円程度で販売している人が何人もいます。傾斜角度も20度、30度、40度と選べたり制作者によって様々な工夫がされています。

 この方法ならロジクールのLogi Options+が使えて機能割当が変更できる傾斜したトラックボールを使うことが出来ます。開発したロジクールにもお金が入ります。

 私は「M575+スタンド」の方向に進んでいます。MX ERGOがこの形になるまでにどれくらいの苦労と時間と予算が必要だったのかを考えると、EM02を使い続けることは出来そうにありません。

 笑えるくらいの劣化コピーならまだよかったのですが、出来すぎているので厄介です。形状だけではなくて、傾斜角度の変更方法まで同じなのはどうなのでしょうか

 ココまでやるなら、更に角度を立てることが出来るようにしてほしかったと思っています。小指が下。親指が上。ロジクールのLIFTというマウスのように、机に瓦割りで手刀を振り下ろすような手の形。机の上で握手するような角度で持てるくらいの角度にまで角度変更出来るような。現在は2つの角度を選択できますが、それを3つの角度から選べるようにするような工夫。自作スタンドを購入した人のコメントを見ていると、もっと傾けた方が良いと言っている人もいます。独自の工夫を加えて欲しかったと思っています。

 EM02が良い製品なのではなくて、MX ERGOが良い製品なのです。

 やるからには超えていかないと。


この製品はレビュアーの性格やレビュー方針を見るための試金石となる面白いトラックボールです。

さいごに

 「形をコピーできていて、安ければ良い」のであれば書いだと思います。
 「評判はいいけど高価な機種」に手を出して失敗したくない人にもオススメです。トラックボールは操作に馴染めない人も多いですから、1万円以上出して使えなかったらショックです。
 MX ERGOの通常ボタンタイプ(静音ではない従来品)とEM02は約1万円もの差があります。キーカスタマイズ出来ることに1万円の価値を感じない人にもオススメです。

リンク

ProtoArc EM02:アマゾン販売ページ

ProtoArc® The Wellness Workspace: adapt for excellence