はじめに

 今回の記事の中でも触れていますが、BT-W5はイヤホンのマルチポイント機能が悪さしてノイズが入ることがあります。私が使用しているゼンハイザーのワイヤレスヘッドホンの問題なのか、BT-W5の問題なのか不明です。ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンは2つしか所持していないため詳しく検証できていません。
 ゲームはやりませんので、ゲーム用途のレビューは出来ていません。
 ワイヤレスヘッドホンで使用していますが、記事内では一部を除き「イヤホン」で表記を統一しています。

使用環境

PC:GEEKOM A7、Surface Pro 7
ヘッドホン:ゼンハイザー ワイヤレスヘッドホン ACCENTUM Plus Wireless

まず結論

  • ローレイテンシーの遅延の無さが嬉しい
  • ワイヤレスイヤホンのマルチポイント機能は使えないと思って購入すること
  • LDAC非対応なので使っているワイヤレスイヤホン対応コーデックに注意

用語の確認:マルチペアリングとマルチポイント

  • マルチペアリング 1台の子機(ワイヤレスイヤホン、マウス)に複数の親機(PCやスマホ、iPad)をペアリング(登録)できる機能のことです。
  • マルチポイント 1台の子機が2台の親機と接続状態のまま使用できること。
  • BT-W5は4台までのイヤホンヘッドホンとマルチペアリングできる。

BT-W5使用前の準備(これ重要)

 BT-W5とイヤホンを1対1で接続させる準備が必要です。これをしっかりやっておかないと、ノイズや音途切れが発生したときに原因の切り分けが面倒になります。
 マルチペアリングもマルチポイントもさせないように、次の3つの手順を踏んでおくことをおすすめします。正常動作を十分確認してから、他の端末と接続してください。

  1. BT-W5とペアリングして使うイヤホンのリセット
  2. BT-W5を差して使うPCから上記イヤホンとのペアリング情報を削除
  3. BT-W5を使用する予定がない全てのPC・スマホ等から、上記イヤホンのペアリング情報を削除

この準備の理由

  1. イヤホンがBT-W5以外の端末と接続を試みないようにするのが目的
  2. イヤホンとBT-W5経由の接続。イヤホンとOSのBluetoothの接続。この2つのマルチポイント接続になってしまうことの対策。PCから出ている音がBT-W5経由でイヤホンに届いているのか、OSから直接届いているのか分からなくなります。専用アプリ上もOSのBluetooth設定画面もどちらも接続中と表示されます。
  3. 過去に接続していた他の端末から、余計な通信をイヤホンが受け取らないように

BT-W5使用開始の手順(専用アプリのインストールとペアリング)

  • Creative App for Windows v1.20.5.0のインストール
  • PC再起動
  • BT-W5をPCに差し込む
  • Creative Appがドライバーアップデートのメッセージ
    • オーディオドライバーがインストールされる
  • PC再起動
  • Creative App起動
  • BT-W5が自動的にペアリングモードになるのでイヤホン側をペアリングモードにする
    • このときWindowsOSの設定アプリからペアリングしないこと
    • またBT-W5と過去にペアリングしていたイヤホンを使うならば、OSのBluetoothペアリング情報からそのイヤホンを消しておくこと。消さないとイヤホンはWindows OSのBluetooth(SBC)で繋がる。
  • Windowsの設定アプリ、システム、サウンド、出力と進み、出力先をCreative BT-W5を選ぶとBT-W5経由でワイヤレスイヤホンから音が出る
出力先を「スピーカーBT-W5」にしておかないと、ペアリング出来ていてもイヤホンから音は聞こえない

ペアリングまでの注意点

  • BT-W5とイヤホンをペアリングするときに、WindowsOSの設定アプリからペアリング操作はしない
  • BT-W5と過去にペアリングしていたイヤホンを使うならば、OSのBluetoothペアリング情報からそのイヤホンを消しておく
    • 消さないとイヤホンはWindowsとSBCで繋がる。
  • BT-W5を差すと、画面右下からBT-W5と接続しますか?のようなメッセージが出ることがある。これをクリックするとWindowsとBT-W5がBluetoothで接続してしまう。BT-W5はすでにWindowsとUSBで接続されている。さらにOSとBT-W5がBluetoothでも繋がってしまう。ペアリングしてしまったらBluetooth設定画面からBT-W5を削除する
  • とてつもなく音が変なときはハンズフリープロファイルモード(HFPモード)がONになっているので、これはOFFICEにする
これは無視してOKのはず
設定画面の真ん中あたりにあるHFPモードはOFFにしないと変な音になってしまった。

使用方法

ボタンの操作方法と対応するLEDの状態

ボタン操作機能LEDインジケータ
長押し2秒ペアリングモード青 点滅
1回押しペアリング済みデバイスの切り替え白 点滅
2回押しHFPモード(ハンズフリープロファイルモード)に入る赤 点灯
1回押しHFPモード中に押すと、HFPモード終了使用コーデックの色に点灯
長押し5秒マスターリセット赤 点灯

LEDインジケータの見方

コーデック点灯するLEDの色
aptX Adaptive High Quality
aptX Adaptive Low Latencyシアン(水色)
aptX HDゴールド(黄色)
aptX
SBC

専用アプリと説明書のダウンロード場所(2025年2月時点)

  • https://jp.creative.com/p/accessories/creative-bt-w5の右下にある「製品マニュアル」をクリック
  • ヘッドホン/イヤホン → アクセサリ → Creative BT-W5と選ぶ
  • Creative BT-W5 – Quick Start Guide (Multi-Language)が説明書
  • 使用許諾契約書に同意する
  • 右クリックしてダウンロード

 専用アプリCreative App for Windowsのダウンロード場所も上記WEBページの同じく右下の「ドライバダウンロード」からダウンロードできます。

BT-W5説明書ダウンロード
BT-W5説明書ダウンロードはこのページ下部から
BT-W5説明書ダウンロード
ページ右下の「製品マニュアル」をクリック
Creative App for Windowsは「ドライバダウンロードから。」
ヘッドホン/イヤホン → アクセサリ → Creative BT-W5と選ぶ
Creative BT-W5 – Quick Start Guide (Multi-Language)が説明書

使用感

動作面

  • ペアリング履歴はBT-W5に残される。Creative Appをインストールした別PCにBT-W5を差すと、ペアリングデバイス欄に残っていた
  • USB-C to USB-A C変換アダプターを挟んでも使用できる
  • 同一PCの別USBポートに差しても再設定は不要
  • イヤホンのマルチポイント機能が邪魔をしてノイズやコンマ数秒の切断が起きることがある
    • 別PCのBluetooth設定画面から、イヤホンのペアリング情報を削除したら解決した。
変換アダプターを使ってPCのUSB-Aポートに接続しても使用可能

音質

 PCと接続していたコーデックはSBCだったので、aptX Adaptive Low Latencyでも音質の差は感じることが出来ました。無線特有のザラザラが無くなり滑らかな音になります。薄灰色のフィルター越しに景色を見てたような感じだったのが、くっきりとクリアな音になり、気分良く音楽を聞くことができるようになりました。
 AVIOT TE-W1-PNK ピヤホン8というイヤホンも持っているのですが、こちらはSBC、AAC、LDAC対応でaptXには対応していないので無意味です。持っているイヤホン・ヘッドホンの対応コーデックには注意しする必要があります。

 High QualityとLow Latencyの音質の差は私には分かりませんでした。違いがわかりやすい音源があれば分かるのかもしれません。

遅延

  • aptX Adaptive HQでは+90ms位のところで音が聞こます。はっきりと遅延を感じます。
  • aptX Adaptive LLでは遅延は全くわかりませんでした。動画を見るうえでは全く支障はありません。ここまで少ない遅延でも、音ゲーをやる人には気になるのかもしれませんが、音ゲーをやらないのでゲーム用途についてはなんとも言えません。

遅延テストができる動画がYouTubeにありました。

 この手の遅延確認の動画は、スマホで見るとYouTubeアプリが音の遅延を計算して音と映像を一致させるように通信します。スマホでは遅延の確認にはなりませんので、PCで再生して確認しましょう。

まとめ

良い点

  • 4台のデバイスとペアリング可能
  • PC/Mac用Creativeアプリ
    • イコライザーで音質調整
  • aptX Adaptiveを最大24bit/96kHzのハイクオリティモードで接続可能
    • 24bit/96kHzをサポートしていないaptX Adaptive対応ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンの場合は24bit/48kHzで再生
  • オーディオ再生を低遅延で伝送するローレイテンシーモードで接続可能

イマイチな点

  • マルチポイント機能では接続が安定しない(イヤホン依存かも)
  • LDACには未対応
  • aptX Adaptive High Qualityは高音質だが遅延を感じる。動画を見る用途にはLow Latencyモードに切り替える必要がある。(常にLow Latencyモードで使えば良い)

さいごに

 aptX Adaptive High Qualityの遅延は予想以上だったので残念でした。そのかわりaptX Adaptive Low Latencyの遅延は無いと言ってもいいレベルで音質も文句なしでした。High QualityとLow Latencyの音質の差はが私には分からなかったので、常時Low Latencyモードで使用して満足出来ています。
 aptX対応のイヤホン・ヘッドホンを持っていてPCで音楽・動画を楽しみたいなら購入を検討しても良い製品だと思います。

 ある日、急にノイズと音途切れが発生して困りましたが、他の端末のBluetoothを全部OFFにすると安定接続できたので、イヤホンのマルチポイントが原因と判断出来ました。
 すでに購入済みでノイズが発生している人は、他の端末のペアリング情報を削除してみてください。

リンク

メーカー公式サイト
Creative BT-W5 – アダプター & アクセサリー – Creative Technology (日本)

アマゾン販売ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C1NB5QBC