目次
はじめに
今回の内容はHHKBキーマップ変更ツールを使う前に知っておきたいことです。
HHKBはDIPスイッチが有ある上に、HHKBモード、Winモード、Macモードがあります。ショートカットによるモード切替もあります。一体どれが優先されるのでしょうか。どうやってそれぞれのキーマップを作成するのでしょうか。そしてキーマップ変更ツールも動作に特徴があります。
この記事に書いてあることを知って思い込みを排除しておけば、罠にハマって時間を失うことは避ける事ができます。
使用環境
- Windows11、10
- HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列(A0.47)、及び日本語配列(A2.47)
- HHKB Professional キーマップ変更ツール(HYBRID Type-S / HYBRID / Classic専用)Windows用バージョン 1.3.1
HHKBについて
【大前提】 DIPスイッチ切り替えの注意点
「DIPスイッチの切り替えは、電源をOFFをにしてからおこなうこと」
確実にコレを実行するために、電池は抜いて有線でしか接続しないようにしておきましょう。電池が入っているとケーブルが抜けていても無線で接続されている事があります。無線接続中ということは電源はONです。
電池が入っていなくてもケーブルが刺さっている状態は電源ONです。これも大事なことです。
無線接続当たり前の時代ですから、無線を切っていれば電源OFFと思ってしまいます。でもHHKBキーマップ変更ツールを使うためにケーブルを刺して「Fn+Ctrl+0」で有線接続にして使用していれば電源ONです。
「Winモード、Macモード、HHKBモード」これ何?
Windows、Mac、その他のOSで使うときのために「◇」と「Fnレイヤー」の機能を変更しているだけと思っておけばよいです。
US配列の説明書なら13から15ページの「Fnキーの使い方」「Mac OSのキーの割り付け」に説明があります。詳しくは説明性を御覧ください。
Macモードをカスタマイズして、WindowsPCで使う事も出来ますが、キーマップ変更ツール上で変更を加えた時にバグっぽい動きをする部分があります。モード切替に失敗していただけかもしれません。調査中です。
HHKBモードとWinモードはどちらか1つだけを使う
HHKBモードへの切り替えは「Fn+Ctrl+W」で、Winモードへの切り換えも「Fn+Ctrl+W」 どちらも同じです。
この両モードを行き来するためには、毎回裏面のDIPスイッチを切り替えが必要です。そんなことをしていたらスイッチが折れます。HHKBモードかWinモードのどちらかを使うものと思ってください。
DIPスイッチとショートカットによるモード変更はどちらが優先されるか
ショートカットによるモードが優先されます。DIPスイッチがWinモードでも「Fn+Ctrl+M」を入力するとMacモードとして使用できます。
キーマップ変更ツールについて知っておくこと(起動前)
キーマップ変更ツール起動時のエラーメッセージ

DIPスイッチ1と2がONのときおよび、DIPスイッチとHHKBの設定モードが異なっている場合は利用できません。変更して利用してください。
このメッセージは以下の2つの意味です
- DIPスイッチの1と2の両方がONでは起動できない
- DIPスイッチとショートカットによるモードが異なる場合は起動できない
DIPスイッチ3から6までの状態は、キーマップ変更ツールの起動に影響を与えません。
DIPスイッチ1がONで、それ以外がOFFの時に「Fn+Ctrl+W」でWinモードにした。それなのにこのメッセージが出るときは、電源ONのままDIPスイッチを操作してしまったことが考えられます。モード切替が完了していないわけです。
この起動時のエラーはキーマップ変更ツールで意地悪な部分と思っています。詳しく知りたいからヘルプを見たいのに起動しないとヘルプを見ることが出来ないのは不便ですよね。
Windows PCに接続してMacモードのキー配列を変更する事ができる。
Windows PCからMacモードの配列を変更することが出来ます。逆にMacに接続してWinモードの配列を変更することもできます。「Winモード」「Macモード」は名前がWin、Macと付けられているだけで、使用環境を制限するものではありません。
US配列を接続時とJIS配列接続している時で、選べるキーの種類が異なる。
HHKBモードはUS配列版にしか無いモードなので、HHKBモードで使用する前提のキーはUS配列接続時にのみ選択候補に出てきます。
キーマップ変更ツールについて知っておくこと(起動してから)
キーマップはDIPスイッチの設定モードごとに設定することが出来る
US配列の場合はDIPスイッチ1と2の組み合わせによる3つのモードごとにキーマップを作製できます。
- OFF、OFFのHHKBモード
- ON、OFFのWinモード
- OFF、ONのMacモード
JIS配列の場合はDIPスイッチ1のON(Macモード)とOFF(Winモード)の2つのキーマップを作製できます。
Fnレイヤーのキーマップ変更画面の出し方
アプリ画面上半分のキーボード画像の「Fn」をクリックするとレイアウトが変更されてFnレイヤーを操作出来るようになります。Fnが2つあるときは青文字のキーを選びます。
Fnレイヤーで変更できないキーがある。
「Q」、「Z」、「X」、「Ctrl」、「右Shift」などのFnレイヤーはBluetoothペアリングに関係するためでしょうか。変更できません。JIS配列でも同じキーが変更不可なのかは確認できていません。
JIS配列版では「A」の左と左下「Fn」の両方を「Ctrl」にしておくことは出来ませんでした。どちらかは「Fn」にしなければなりません。スペースの右付近に「Fn」を置いて、デフォルトの「Fn」は「Ctrl」にしたかったのですが出来ませんでした。
「◇」には4種類ある(左右のメタキーはUS配列接続時に出てくる)
- 「◇」:左◇
- 「◇R」:右◇
- 「◇RとMacコマンドマーク」:右メタ
- 「◇とMacコマンドマーク」:左メタ
メタキーはJIS配列では出てきません。HHKBモードのデフォルト「◇」がメタキーです。
Winモードの「◇」は「Winキー」、Macモードでは「コマンド」になります。
赤いマークの意味は?
表レイヤーとFnレイヤーのどちらでも使用されていないキーは赤色で囲まれて左上に赤三角で塗られています。ツールを閉じる前に、使うキーに赤マークが付いていないか確認しましょう。

「Clr」って何? HHKBにも「Num Lock」は存在する
上の画像の真ん中の段、Delの左のキーが「Clr」です。
- 「Clr」キーを割り当ててMacに接続すると、カーソル位置の右の文字を削除(WindowsのDelキーの機能)
- 「Clr」キーを割り当ててWindows PCに接続するとNum LockのON、OFF
VoDn、VoUp、Mute、EjectはWinモードでも使える
MacモードのデフォルトでASDFに割り当てられているこれらのキー(音量調整)は、Winモードに割り当てればWindowsPC上で使用できます。(Windows環境下でEjectキーは動作確認していません)
しかし、デフォルトのMacモードでWindowsPCに接続して、「Fn」+「A」を押しても無反応です。MacモードデフォルトFnレイヤーにあるVoDn、VoUp、MuteはMac上で機能し、Windows上では使えないようです。Macモードの他のキーにVoDn、VoUp、Muteを割り当ててもWindows上は機能しないようです。
Windows PCで使う場合に、これらのボリューム関係の機能を割り当てたいならWinモードに割り当てましょう。
Mac OSのDELとBSはHHKBキーマップ変更ツール上ではどうなるの?
MacBookのDELと刻印されているキーの機能は「カーソル位置より左を削除」です。これはWindowsではBSキーです。(MacBookでカーソルの右を消すにはFn+DEL)
Mac OS用のHHKBキーマップ変更ツールを起動すると「BS」キーが登録されています。この「BS」は「カーソル位置より左を削除」します。DELは右側を削除です。Mac用のキーマップ変更ツールですがWindowsのキーボードの刻印・動作と同じです。(ツールのバージョンによってはこの内容が間違っているかもしれません)
「出荷状態の配置に戻す」を実行しても完全初期化できない
キー配列変更ツールによるキー配列の初期化は、モードごとの初期化です。Winモードの配列を初期化しても、Macモードの配列は初期化されていません。
初期化は次項のキーマップ変更ツールの罠に関係してきます。
HHKBキーマップ変更ツールの罠
- DIPスイッチの切り替えは、電源をOFFをにしてからおこなうこと
- 電池が入っていなくてもケーブルが刺さっている状態は電源ON
この事を分かっていないと罠にはまり込みます。
- ケーブルを刺したままDIPスイッチでWinモードからMacモードに変更する(変更していた)。
- ショートカット「Fn」+「Ctrl」+「W」でWinモードにする。
- HHKBキーマップ変更ツールを起動するとエラーは出ず起動できる。
このときキーマップ変更ツールは何モードで起動しているのでしょうか。答えはWinモードです。キーマップ変更ツールの画面上はWinモードのキーマップを変更する画面になっています。

- スイッチを見るとMacモードなのでMacモードのキーマップを変更しているつもりになってしまう。
- 意識的にショートカットでWinモードにしたのだからWinモードの配列している自信がある。でもスイッチを見るとMacモードになっている。今何モードなのだろう?
頭が混乱していきます。
キーマップ変更ツールを起動できているのだから間違っていないはず。それなのに自分が何モードを操作しているのか分からない。
この罠にハマると、Winモードのキーマップを変更するためにはWindowsに。Macモードのキーマップを変更するときにはMacに接続しないと駄目だ。そんなことが頭に浮かんできてしまうのです。
「DIPスイッチ1と2がONのときおよび、DIPスイッチとHHKBの設定モードが異なっている場合は利用できません。変更して利用してください。」このメッセージの文面と、キーマップ変更ツールの動作(スイッチとショートカットモード切替が一致していないとツールが起動しない)と、電源ON状態でスイッチを切り替えていた。これらが混ざると罠にハマります。起動できているのに、入力すると作成したキーマップになっていない。
この罠には次があります。思った動作をしないから初期化してやり直そう。でもモードごとの初期化なので、意図していないモードの初期化をしてしまうことに繋がっていきます。
罠から脱出するためには「DIPスイッチの切り替えは、電源をOFFをにしてからおこなうこと」を徹底することです。ケーブルが刺さっている状態は電源ONの扱いです。スイッチ操作は無線OFFだけではなくケーブルも抜いてからです。
最後に
この記事で書いた「罠」は私が実際にハマった罠です。やりたかったのは下の1と2の両方を満たすこと。
- Windowsと接続して使うときにはスペースキーの左「◇」は「Fn」にしたい。スイッチ4をON。
- Macと接続するときはスペースキーの左右とも「command」であってほしい。(左「◇」は「Fn」ではダメ)スイッチ4はOFF。
DIPスイッチ4の切り替えでは1か2の一方にしか対応できません。毎回スイッチを操作していると折れそうです。そこでキーマップ変更ツールを使ったわけですが、罠にハマって半日使ってしまいました。
HHKBは1つのOSで使うなら難しいキーボードではありません。DIPスイッチで対応できる範囲の変更しかしないなら混乱しません。ですが、WindowsとMac(iPad)で使おうとするとキーマップ変更ツールを使って、WindowsとMacで操作に統一感を出そうと試みます。すると仕様についていけない人が出てきます。
アプリが起動しない。スイッチを切り替えているのに切り替わったことにならない。この2つはユーザー泣かせの仕様だと思います。
DIPスイッチの切り替えは、電源をOFFをにしてからおこなう。ケーブルが刺さっているのは電源ON扱い。
この記事を参考にして、癖のあるHHKBを上手に使っていただきたいと思います。