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はじめに結論

欲張らなければ、このイヤホンのパッケージを買えばイヤホン探しを終わりにできる。
欲張ろうとすれば、イヤーピース、ケーブル、DACと遊べる余地も有る。

もっと高い価格のイヤホンに手を出している人には、外に持ち出すサブ機としてオススメ。

特徴

  • ダイナミックドライバーで口径が11.2mmとやや大きめ
  • 振動板がパープルゴールドダイアフラム。他で見かけない振動板。
  • シェルは高透明樹脂素材を3Dプリントで成形。内部の内部の紫の振動板が見える
  • フェイスプレートは手描きのアートパターン。奇抜なデザインが多い中華イヤホンの中では美しさで目立っている。
  • 付属ケーブルはOFC(無酸素銅)シールドケーブル。

仕様

引用元

INAWAKEN DAWN Ms | Purple-Gold Diaphragm Dynamic Driver IEM – Linsoul Audio

ブランド製品名
INAWAKENDAWN-Ms PGM-DD112
感度110 dB/mW
周波数応答範囲20Hz-20KHz
インピーダンス32 Ohms
ドライバー構成11.2mmカスタムダイナミックドライバー
コネクタ0.78mm-2pin
プラグ3.5mmミニジャック

開封

INAWAKEN DAWN-Ms
INAWAKEN DAWN-Msのパッケージ表側
INAWAKEN DAWN-Ms
パッケージ裏側
INAWAKEN DAWN-Ms
フェイスプレートに傷が付かないように、フィルムが貼り付けられていた。昔、もっと高いイヤモニで保護がなくフェイスプレートに傷が付いていたことが有ったので、この配慮は大変嬉しい。

付属品画像

INAWAKEN DAWN-Ms
箱の中身一式。イヤホンケースの中の白いビニールにはイヤーピースが入っていました。
INAWAKEN DAWN-Ms
付属のイヤーピース。青色のSサイズとMサイズの差がほとんど無く、白色の方はS、M、Lと段階的に大きくなっています。
INAWAKEN DAWN-Ms
付属ケーブル。

本体画像

INAWAKEN DAWN-Ms
フェイスプレート
INAWAKEN DAWN-Ms
フェイスプレート
INAWAKEN DAWN-Ms
フェイスプレート
振動板の色が青色。他とは違う音を出してくれそうで、気分が高まってきます。シュルが実物より白く写っています。実物は下の写真のようにもうすこし透明感があります。
ケーブルのピン穴付近。シェルの透明度はこの写真が実物に近い。
ケーブルのピン穴付近。シェルの透明度はこの写真が実物に近いです。
アルミ合金製のドライバーハウジングが見える。
アルミ合金製のドライバーハウジングが見えます。

装着感

  •  ハウジングは軽量。重いと耳の穴のイヤホンの重みを支えている部分が痛くなりがちなので、この軽さなら安心。
  •  イヤモニ型としては中程度の大きさで装着は良好。 
  •  ケーブルは柔らかく取り回しが良い。

イヤーピース

 手持ちのイヤーピースの中で使ってみたのは、TRI 角笛JVCスパイラルドットSpinFIt W1AZLA SednaEarfit Crystal 2 Standardディープマウントイヤーピース ZONE

 角笛は中華イヤホンのノズル系に合いやすくコスパも良いのでオススメです。S、M、Lのセット(3ペア)販売と、Sだけ3ペア、Mだけ3ペア、Lだけ3ペアの販売もされていて良心的です。アマゾン通常価格が1000円をやや下回り、セールやクーポンで700円台になります。(2025年5月時点)

 コスパなら角笛音質ならSpinFIt W1筐体保持力の強さと音質の両立ならAZLA SednaEarfit Crystal 2 Standardと感じました。

音質

エイジングとDACはいる?

 エイジングは長めにしたほうが良いです。エイジング前はボーカルが奥に引っ込み、低域は弱く、高音だけが前に来る感じでした。エイジングによる変化が大きいです。時間がかかるのはパープルゴールドダイアフラムの特徴なのでしょうか。この記事を書いてからもまだ変化していくような気がしています。

 DACは無くても問題はないのです。DACを持ってないなら、わざわざ追加購入しなくてもいいと思います。
 ただし、スマホに普通の変換ブーブル、またはPC直刺しだと奥行きがなく音の厚みも不足する印象です。

全体の印象

  • 高音域から低音域、音場、分離感とトータルバランスの取れた音
  • バランスの取れた範囲に収まる弱ドンシャリ。
  • DD+BAドライバーのハイブリッドイヤホンのような解像感。
  • 硬い高音なので寒色かと思いきや、全体を見るとややウォームにも感じる。こもった感じは一切ない。
  • 音場はやや狭い。
  • 電子音の曲(ボカロ曲、EDM、ゲームミュージック)、ハードロック、メタルなどは、このイヤホンの迫力とテンポの良さが発揮できる。

高音域

  • シンバルの音は硬質で輪郭がしっかりして音を捉えやすい。
  • 刺さらない。

中音域

  • ボーカルはやや奥に感じるが、分離が良いのでボーカルはオケに埋もれずに浮き上がってくる。
  • やや暖かみのあるボーカル。
  • 息遣いを感じることが出来る。

低音域

  • エネルギッシュな低域。ベース域。
  • アタック感に重みがある。
  • サブベース域は意識が引っ張られるほどの強さはない。(もっとエージングすれば出てくるのかもと思っている)
  • 弾力と適度な余韻があるが、他の音域にかぶらない。
  • 余韻が有っても、早めの曲でももたつかない。
  • バランスが取れた範囲内での存在感のある低音なので、低音オバケではない。
  • 厳しく見ると定位がやや甘いと言えるのかも。

どうなんだろう?

アマゾン販売ページ

3Dプリンティングの特別な成形原理を利用
3Dプリンティングの特別な成形原理を利用し、低周波の空気圧をダイナミックドライバーのバックキャビティに導入しています。このアコースティック構造により、バスの音が二重に重ね合わされ、より力強い低音が実現されています

 アマゾン販売ページにはこんな文章が。この部分は実感できなくて「より強い低音?」と混乱している部分です。しっかりした低音とは思うのですが。この部分に過度な期待はしなくていいと思いました。

 私はこの部分を読み、低音域に特殊な期待をしてしまっていました。ですが、特別強い訳でもなく変態的な性質の低音でもなく、普通に良い低音で拍子抜けしたのが正直な感想です。出るはずの音が出てないのなら、感度と抵抗の数値の割にはDACを使ったほうが良いのかな?と思っていました。しかし、今の音はパンチの効いた低音なので、メーカーの意図した音だと考えるのが正解なのでしょう。

 それに、このイヤホンの良さは追加でケーブルやDACを買わなくても十分楽しめるトータルバランスの良いパッケージにあります。これ以上お金を使わなくてもいいと安堵できる。

 DACも買いましょうと言うのは、このイヤホンの説明としては違うような気がしています。

良い点

  • 見た目の美しさ、ビルドクオリティ、装着感、ケーブル、音質、付属品、価格。これらのバランスが取れた良イヤホン。
  • 追加でDACとケーブルを買わなくてもいい。買ってもいい。
  • アマゾン通常価格7,900円(2025年5月時点)以上の満足感を得られる。

イマイチな点

  • 1万円以上のイヤホンと比較すると空間表現やケーブルの質などは差を感じるので、それらを持っていると出番が回ってこないかも。と思いましたが、気楽に外に持ち出せる名サブ機として重宝すると思います。
  • イヤホンを趣味にしていない人にお勧めしやすいクオリティなのに、知名度が低くビギナーはDAWN-Msを発見できない。

まとめ

欲張らなければ、このイヤホンのパッケージを買えばイヤホン探しを終わりにできる。
欲張ろうとすれば、イヤーピース、ケーブル、DACと遊べる余地も有る。

私の結論は記事の頭に書いたこの2行です。

 クセの強い中華イヤホンに慣れていると、それほど目立たない音かもしれません。中華イヤホンの中ではバランスが取れた音。バランスの取れた範囲に収まる程度で低音にパンチが有り、中低域に重心がある適度に引き締まった感じ
 空間の広さと余韻たっぷりを求めないなら、5000から10,000円の範囲における正解の一つと言えそうなオススメイヤホンと感じました。

 外に持ち出すサブ機としては優秀だと思います。

 その音に美しい見た目がプラスされて、トータルでは非常に満足感が高かったです。

リンク

INAWAKEN DAWN Ms | Purple-Gold Diaphragm Dynamic Driver IEM – Linsoul Audio