はじめに

 今回はiPhone(iPad)とWindowsの組み合わせで使っているユーザーに向けた内容です。

 iPhone、iPadユーザーが即座にメモを取るなら純正メモが一番いいと思っています。

 その理由はすぐにメモを取れるように起動方法が充実しているからです。コントロールセンターiPadのロック画面をApple Pencilでタップ左下角(右下角に設定も可能)から指をすべらせクイックメモを起動。

 そうやって取ったメモをMacユーザーはMacからメモを開くことが可能でがWindowsユーザーは?左手に持ったiPhone、iPadの画面を見ながら、もう一度Windowsに転記?それなら紙のメモと同じになってしまいます。

 今回紹介するのはWindowsユーザーでもiPhone、iPadで取ったメモを見たり編集したり出来るようになる方法を3つ紹介します。方法2はブラウザで開いているウェブページをアプリ化する裏技的方法です

 方法1の後に続けて操作するのが方法2なので、方法1から順に読んでいただくとスムーズに進めます。方法3はWindows側からメモに対して出来ることが限定される方法なので参考程度にしてください。

Windows用のiCloudアプリは使えないの?

 iCloudアプリをインストールしても、そこからメモを開きたくても『メモ、リマインダー、Keynoteなどのその他のアプリを使用するには、iCloud.comにアクセスしてください。』と出てくるだけで、結局ブラウザで開くことになるだけでした。

 iCloud Drive上のファイル、写真、ブックマーク、パスワードはWindowsと同期出来るようになります。

【方法1】 ブラウザ(Edge、Chrome)でiCloudにログインしてメモを開く

 WindowsのEdgeからhttps://www.icloud.com/にログイン。Chromeでも同様です。ログインに使用するIDは、見たいメモを使っているiPhone、iPadと同じIDを使用します。

iCloudにログインした画面。メモアプリのアイコンをクリックして開く。
iCloudにログインした画面。メモアプリのアイコンをクリックして開く。
iCloudからメモを選択するとブラウザ内にメモアプリが開く。iPhone、iPadで作ったメモを見たり編集したりできる。編集内容は当然iPhoneのメモに同期される。
iCloudからメモを選択するとブラウザ内にメモアプリが開く。iPhone、iPadで作ったメモを見たり編集したりできる。編集内容は当然iPhoneのメモに同期される。

【方法2】 ブラウザ上のiCloudメモを別アプリとしてインストールする

ウェブページをアプリ化する方法

 方法1の後に続けて以下の手順でブラウザ上のiCloudメモをアプリ化します。

 この方法でアプリ化するとブラウザとは別ウィンドウで起動し、タスクバーに固定しておくことも出来ます。タスクマネージャーから見るとEdgeとは別のプロセス、別アイコンで表示されます。

Edgeのメニューから『アプリ(A)』を選び『このサイトをアプリとしてインストール』を選択。Chromeでは『その他のツール(L)』の中にある。
Edgeのメニューから『アプリ(A)』を選び『このサイトをアプリとしてインストール』を選択。Chromeでは『その他のツール(L)』の中にある。
ウェブサイトをアプリとしてインストールします。
ウェブサイトをアプリとしてインストールします。
続いて「タスクバーにピン留めする」「スタートにピン留めする」「デスクトップショートカットを作成する」「デバイスログイン時の自動開始」を自由に選んで「許可」
続いて「タスクバーにピン留めする」「スタートにピン留めする」「デスクトップショートカットを作成する」「デバイスログイン時の自動開始」を自由に選んで「許可」する。
アプリとしてインストールすると、ブラウザとは独立したウィンドウで表示される。一番上のタイトルバーもEdgeの見た目とは異なっている。
アプリとしてインストールすると、ブラウザとは独立したウィンドウで表示される。一番上のタイトルバーもEdgeの見た目とは異なっている。
タスクバー、スタートにピン留めなどは右上の「・・・」から選び直す事ができる。このメニューの『アプリの設定』に入るとデスクトップにショートカット、アンイストールなども選ぶことが出来ます。
タスクバー、スタートにピン留めなどは右上の「・・・」から選び直す事ができる。このメニューの『アプリの設定』に入るとデスクトップにショートカット、アンイストールなども選ぶことが出来ます。

アプリ化したメモをアンインストールする方法

 アンインストールの方法は、スタートメニューにピン留めされたiCloudメモのアイコンの右クリックメニューからアンインストール選ぶ。もしくは「設定アプリ」>「アプリ」>「インストールされているアプリ」>iCloudメモの「・・・」をクリック。

「アプリとしてインストールしたWebページ」はどうやってアンインストールするの? スタートメニューのアイコンを右クリックして「アンイストール」を選べばOKです。
「アプリとしてインストールしたWebページ」はどうやってアンインストールするの?
スタートメニューのアイコンを右クリックして「アンイストール」を選べばOKです。

【方法3】 Gmailを使って同期する

 3つ目の方法はGmailを使う方法です。この方法ではデメリットがあります。

 iPhoneのメモアプリを使ってメモを作成しているのに、iCloudとは別の場所に作成されます。そのためWindows上のiCloudメモには表示されません。ブラウザでGmailにログインしてメモを確認します。

  • Windowsから出来ることは同期されたメモを見ることだけのようです。
  • Windowsからメモを追加・編集できないようです。Gmailの受信済みメールのラベルをに「Notes」に変更しても、iPhoneのメモには出てきません。「Notes」にあるメモを編集しようとしても文字入力できません。
  • iPhoneのメモアプリにある既存のメモを、Gmailの所に移動出来ないようです。新たにGmailの所に作成したメモだけが同期されるようです。

iPhoneの設定アプリ、アプリ一覧、連絡先と選択していく。連絡先アプリの連絡先アカウントを選択。メモアプリに内容をWindowsと同期させるために使うGmailアカウントを選択する。
【左】iPhoneの設定アプリ、アプリ一覧、連絡先と選択していく。連絡先アプリの連絡先アカウントを選択。
【右】メモアプリに内容をWindowsと同期させるために使うGmailアカウントを選択する。
Gmailアカウントを使って同期させる事ができるアプリ一覧が出てくるので、メモをONにする。
すると、メモアプリ内のフォルダ、iCloudの下に先ほど選んだGmailのアカウント名が表示される。
その中にある「メモ」の中に新規作成したメモが、Gmail経由でWindows上に表示される。
【左】Gmailアカウントを使って同期させる事ができるアプリ一覧が出てくるので、メモをONにする。
【右】 すると、メモアプリ内のフォルダ、iCloud、の下に先ほど選んだGmailのアカウント名が表示される。 その中にある「メモ」の中に新規作成したメモが、Gmail経由でWindows上に表示される。

まとめ

 第2の方法はウェブページをアプリとして取り込む変わった方法でした。なんとなくEdgeやChromeを使っているだけだと、この方法を知らなかった人もいるだろうと思います。

 ブラウザとは別アプリとして動作するので、ブラウザのタブの中に埋もれて、どのタブで開いたか分からなくなるなんて事はありません。
 メモリを大量に使ってしまっているブラウザを一度終了してメモリを空けたい時に、メモは起動させたままにしておくことが出来ます。
 タスクバーやスタートメニューに登録できるのも大変便利ですね。必要な時に単独で起動、終了出来ます。

 ブログを始めてアイデアの記録は本当に大事だと感じています。ネタはもちろん、外出中に最適な表現が頭に浮かぶことが多いのです。そして、すぐに忘れていく。思い出せればもっと分かりやすい文章が書けるはずだったのに。毎日そんな事を考えいます。

 純正メモアプリはとっさにアイデアを残すのに最適です。でもWindowsと連携できないから他のアプリを使っていませんか?
 Windowsと連携できることを知って、もっと積極的にアップル純正メモアプリを使ってみませんか?そしてアイデアから何かを生み出せるようになれば、楽しみが増えるような気がしませんか?

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