まず結論

 非純正のiPad用ペンシルの基準となるペンで、コンビニや100円ショップで売ってる黒ボールペンのような存在だ。文字を書くための必要最低限の機能で、Apple Pencilの約10分の1の値段だ。1本持っておいて損はない。

メーカーがアピールしている性能

  • 傾き感知
  • 誤作動防止(パームリジェクション機能)
  • 磁気吸着機能対応
  • USB-Cケーブルで充電。充電時間1時間。稼働時間10時間
  • 5分放置でスリープ。30分放置で自動電源OFF

傾き感知

 垂直に立たせて書けば細い線になり、寝かせて書けば太目の線になる。純正メモアプリでマーカーペンにして書くと良く分かる。

誤作動防止(パームリジェクション機能)

  • 小指球など手の一部が画面に当たってもそれは認識せず、ペン先のみを認識する機能。
  • 小指球(小指の付け根から手首のあたりまでのややもり上がっているところ)

磁気吸着機能対応

iPadの側面に磁力でくっつくこと。充電は出来ない。くっつくだけ。

私にとって良かった点

  • 安い
  • それ以外の機能は、当時2020年時点でも有って当然の機能だった。
  • 純正Apple Pencilとサイズが同じ。Apple Pencil用のシリコングリップが使える。

私にとってのイマイチな点

  • 触れただけで電源がONになる
  • スリープするまでの時間が5分
  • Apple Pencilと同じく細くて滑る

触れただけで電源がONになってしまう

 知らぬ間にONになっていると、ONにしようとして触るとOFFになってしまうということ。これがサッと記録を取りたい時の苛立ちに繋がる。
 ウッカリ触れてONになると知らぬ間にバッテリー切れになるのでは?と思うかのしれない。しかし、すぐにスリープするので使用時間が減ってしまったと感じたことは1度もなかった。

5分放置でスリープ。

 5分は短い。会議に出席するとき、講義を受ける時、5分以上手が止まることはよくある。書き始めてから書けなくて電源のランプを見る。電源がOFFのなっているのを確認してONにし、また書き始める。この動作が嫌なのだ。

Apple Pencilと同じく細くて滑る

 滑るからといって、シリコングリップを買ってしまうと、安くないお買い物になる。

注意点

iPadの筆圧感知機能には対応していない。

 筆圧をかけると線が太くなったり色が濃くなったりする機能だ。これがメリットなのかデメリットなのかは、使い方によるだろう。常に一定の線が描けるということは、メリットになる場面が有るのかもしれない。一定の太さの四角で文字を囲んでいく作業が続く場面?

Apple Pencilに対応していないiPadでは使えない

 時々勘違いする人がいるようなのだが、Apple Pencilが使えるiPadでしか使えない。100円ショップで売っているような、指の代わりをするプラスチックの先にスポンジのような物が付いた棒と同じではない。

純正Apple Pencilと同時使用は出来ない

 KINGONEのペンにだけでなく、Bluetoothを使用せずiPadに書き込めるサードパーティ製ペンシルに共通する注意点。
 Bluetooth接続しないペンは純正Apple Pencilと同時に使用できない。

  • iPadのBluetoothをOFFにして使用する
  • Apple PencilとiPadのペアリングを解除してから使用する
    (Bluetooth接続中のリストからApple Pencilを削除する)

 ペンを無くしやすいから、自室にはApple Pencil、リビングにはKINGONEを置いておく。家ではApple Pencil、会社にはKINGONEを。そんな使い方をしようとすると、切り替えの手間がかかる。

まとめ

 文字を書く目的なら、このペンは気楽に買えて気楽に使える。コンビニで買う100円の黒インクのボールペンのようなものだ。ただの黒ボールペンに多機能を求めなくてよいだろう。

 これより高価で面白そうな機能が付いているスタイラスペンは、KINGONEからも他社からも発売されている。iPad側面への吸着充電とウィジットでバッテリー残量表示の機能が最近のペンには付いている事がある。

 だからと言って、このペンの評価が下がる訳ではない。iPadの側面に吸着して充電できる機能も、iPadのケースによっては、吸着できても充電は出来ない。ウィジットでバッテリー残量表示も、表示が随時更新されないことがあるなど完璧ではない。

 このペンを基準として他のペンを見れば良いだろう。追加機能に興味が無ければ、このペンで十分iPadが楽しくなる。

リンク

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アマゾン取扱開始日 2020/5/14
購入日 2022/1/27
この記事の執筆時 2023/9/25
1年以上使ったことになる。

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【追記】このペンを使用して分かったこと

iPad用の非純正スタイラスペンを選ぶポイント

  • 電源ボタンの操作方法(触れるだけ、長押し、押し込み)
  • スリープ時間
  • 充電方法
  • ペン先パーツの予備の個数