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目次
  1. はじめに
  2. まず結論とまとめ
  3. 公式サイト
  4. 使用上の注意
  5. 説明書、JSONファイルダウンロード場所
  6. 使用環境(ファームウェアバージョン)
  7. 特徴
  8. 素材・サイズ・重量
  9. 付属品
  10. 接続方式
  11. 外観
  12. 68キーのキー配列
  13. キースイッチ
  14. バッテリー駆動時間 
  15. スリープ
  16. VIA対応(キーマップ変更ツール)
  17. 打鍵音(Pulse軸)
  18. 打鍵感(Pulse軸)
  19. 良い点
  20. イマイチな点
  21. 右側のそれ邪魔じゃない??
  22. どんな人にオススメ?
  23. さいごに
  24. 初めて英語配列キーボードを使う人へ
  25. リンク

はじめに

今回はLofree Flow2です。メーカーのサイトで予約販売が発表された時に、筐体の右端に余計な余白があることでネガティブな意見が多く出たキーボードです。
実際に使ってみて、右の飛び出した部分は邪魔なのか気にならないの?
Lofreeなので打鍵感と打鍵音は良好だと思うけど、本当に打鍵音・打鍵感は良いの?
筐体の形状にばかり話題が集中していているけど、話題になっていない部分はどうなの?
こういったことが気になったので購入してみました。

まず結論とまとめ

結論:自分を道具に合わせる事ができるユーザーのための道具

  • 入力もできる撮影用小道具として購入なら間違いなし。
  • 打鍵感は良好。
  • フルアルミ筐体のノーマルプロファイルキーボードとは全く異なる打鍵感なので注意。
  • 打鍵音はバラツキあり。
  • VIA対応。Mod-Tap使用可能。短押しで日本語ON、OFF。長押しでAltの設定ができる。
  • Bluetooth接続はスリープまでの時間が10分に固定。
  • 有線接続ではバッテリーインジケーターが常時点灯して眩しい。
  • 薄くなったが横に長くなったので、外出持ち出しには鞄を選ぶ。
  • 横幅はテンキーレスキーボードユーザーだった人なら違和感無し。

公式サイト

Lofree.co:Lofree Flow 2 | The Smoothest Keyboard: Evolved, Redefined, Unleashed
Lofree.jp:【新発売】Flow2 68 – Lofree Japan

使用上の注意

Windows用キーマップとMac用キーマップの切り替えをしましょう

 「Fn+N」でWindows用に、「Fn+M」でMac用のキーマップに切り替えてから使用しましょう。Windowsに接続しているのに左Altを押すとスタートメニューが開く場合はMacモードになっています。

JSONファイル

Lofree JapanからJSONファイルをダウンロードすると、VIAの表示が滅茶苦茶になるファイルでした。(2025年11月下旬時点)
lofree.coの製品ページかのDownloadsからDropBoxに飛んでダウンロードしたファイルが使えました。

説明書、JSONファイルダウンロード場所

説明書は代理店の販売ページ最下部にあります。
【新発売】Flow2 68 – Lofree Japan

JSONファイルはLofree Flow 2 | The Smoothest Keyboard: Evolved, Redefined, Unleashed
のページ下部Customer Reviewsの上、DownloadsのLofree Flow 2 VIA Configurator
JSONファイル – Lofree Japan

使用環境(ファームウェアバージョン)

Windows 11 Pro 24H2

ファームウェア v

特徴

  • CNC加工とアルマイト加工を施したアルミニウムボディを採用。MacBook Proとマッチする上質でプレミアムな質感。
  • 新たに開発されたCloudシリーズスイッチを搭載。
  • ガスケットマウント構造。5層の制震素材を精密に調整。
  • VIA対応でキーマップ設定やマクロ設定が簡単に。
  • トライモード接続(Bluetooth接続、USB-C有線接続、2.4GHzワイヤレス接続)
  • サイドタッチバー搭載
  • 1000Hzのポーリングレート(有線接続・2.4GHzワイヤレス接続)
  • 新設計のPBT+PCダブルショット成形キーキャップ
  • 新しい可動式キックスタンドは、2つの理想のタイピング角度に調整(持ち運びに最適な傾斜角度0°と長時間のタイピングに最適な7°)
  • バッテリーの配置を一般的な底部配置ではなく、右側に設置することで余分な厚みを抑え、洗練されたハイエンドな外観を実現

引用元:https://lofree.co.jp/products/flow2-68

素材・サイズ・重量

フレーム: アルミニウム
キーキャップ: PBT+PC Double Shot

奥行き:107 mm
横幅:341.2 mm
高さ :21.5 mm
重量:635g (実測:640g)

引用元:【新発売】Flow2 68 – Lofree Japan

付属品

1 × Lofree Flow2 68 Keyboard
1 × USB Cable(1.5m)USB-C側はL字コネクタ。USB-A側はストレート。
1 × 2.4GHzレシーバー
4 × 追加キーキャップ
1 × ユーザーマニュアル

Lofree Flow2の内容物。
パッケージの中はこんな感じ。

接続方式

  • Bluetooth5.0 3台
  • 2.4GHz USBドングル
  • USB-C有線接続

外観

技適マーク

Lofree Flow2
Lofree Flow2の技適マークは底面。

底面に印字されています。

68キーのキー配列

Lofree Flow2バックライトを点灯させた様子。

【@打てない】初めて英語配列キーボードを使う人へ まずはOSの設定が必要です【アンダーバー打てない】【円マーク打てない】

【Winアプリ紹介】初めてUS配列キーボードを使う人へ OSの設定を変更せずにUS配列キーボードを使うアプリ 【USkey2JP】

キースイッチ

シルバー/Surfer(リニア)
Surfer Low-profile POM Switches – Lofree Japan

シルバー/Void(静音リニア)
Void Low-profile POM Switches – Lofree Japan

スペースグレー/Pulse(タクタイル)
Pulse Low-profile POM Switches – Lofree Japan

SurferVoidPulse
スイッチタイプリニアリニア(静音)タクタイル
素材POM+PC(ライトディフューザー)POM+PC(ライトディフューザー)POM+PC(ライトディフューザー)
作動力40±10gf40±10gf40±10gf
総トラベル2.8±0.25mm2.8±0.25mm2.8±0.25mm
作動トラベル1.3±0.3mm1.3±0.3mm1.6±0.3mm
スプリング長15.5mm15.5mm15.5mm
耐久性5000万回5000万回5000万回
ファクトリールブありありあり

引用元:Flow Lite 84 – Lofree Japan

バッテリー駆動時間 

バッテリー容量:2000mAh
充電時間:3-5時間
最大動作時間
 ライトオフ時:約90時間
 ライトの明るさ最大時:約13時間
引用元:https://lofree.co.jp/products/flow2-68

スリープ

スリープ設定

Bluetooth接続時のスリープは2段階あります。

  • 1段階目はLEDバックライトがOFF。
  • 2段階目になるとBluetoothがOFF。

つまり、LED消灯イコールBluetooth切断ではありません。
時間設定は不能。
バックライト消灯は放置して1分後。
Bluetooth切断は10分後。11分に近いです

スリープ解除

 WindowsPCがスリープに入っておらず、Flow2がBluetooth切断するまで放置。Windowsのメモ帳を起動し入力欄にフォーカスを当てておく。そこからBluetooth切断状態のFlow2で「asdfghjkl」と打鍵すると「dfghjkl」と入力されます。
 私のリズムでの打鍵なので皆さんの参考にはなりにくいですが、再接続完了までは並の速さです。これは接続先の機器の影響を受けるので参考程度にしてください。

VIA対応(キーマップ変更ツール)

このツールでキーマップを変更します。

 MOD-Tap機能が使えます。この機能を使うと1つのキーの長押し(HOLD)と単押し(TAP)に異なるキーを割り当てる事ができるようになります。

 左右の「Alt」に長押しには「Alt」、単押しには「日本語入力ON」または「日本語入力OFF」を割り当てます。すると英語配列キーボードなのに日本語配列キーボードのように、スペースキーの左右のキーで日本語入力ON、OFFの切り替えが切るようになります。

VIAへの接続

MOD-Tapの設定方法

  • 左側の「Keymap」グループを選択。
  • Layer2(Windowsのメインレイヤー)を選択。
  • 下にあるカテゴリーから「SPECIAL」を選択して、「Any」が有る事を確認しておく。
  • レイヤー2のキーマップ上の右Altをクリックしてから、「Any」をクリック。
  • 現れた入力エリアに『MT(MOD_RALT,KC_HAEN)』と入力してエンターで確定させる。
  • 左Altには同様にして『MT(MOD_LALT,KC_HANJ)』を入力する。

これで右Altの長押しで「ALT」、短押しで「IME ON」。左Altの長押しで「ALT」、短押しで「IME OFF」になります。

打鍵音(Pulse軸)

 世間的にはコトコトと表現されている音ですがは、私はカタカタだと思います。

 初代FlowやNuPhy Air75 V3 Blush nano静音軸モデルほどの低音寄りで丸みのあるコトコトではありません。
 アルファベットキーを打ってみると、左側のキーに行くほど高い音。右側に行くと低い音になります。zx、asdfg、qwer、ESC、1234は高い音です。それより右が少し低い音になります。中でも目立つのはESCが高い音、Vは低いを出します。

 スペースキーが他のキーと比べると大きめの音を出します。次に左Shift。その次にCaps、Enter、BackSpaceが他と違う音を出しています。

 スペースキーは嫌な音ではありませんが、音の傾向が違うのでタイピングの途中で違う音が混じることを神経質な人は嫌がるかもしれません。

Void(静音軸)の場合は、一部のキーだけ打鍵音が大きいと静音とは言えなくなる可能性があります。Pulse、Surferはそこそこの音量で打鍵音が発生するので音量差は誤魔化されますが、静音軸だと一部のキーが音を出している場合にかき消すことが出来ないので目立つかも、ということです。

 全てのキーに共通して言えるのは、耳に刺さるような音が少ないので刺激も少なめということです。静電容量無接点方式のキーボードにあるような耳障りな摩擦音もありません。スイッチ音が筐体中で反響しておらず、打鍵の振動で筐体が音を出すこともありません。 バラツキはあれども、不快な打鍵音ではありません

 音量については、Pulse軸ははっきりと打鍵音がします。他人がいる場所での使用は控えた方が良いでしょう。音量を気にするなら静音モデルを選んだほうが良いです。

Lofreeを選ぶ人やこの価格帯に手を出す人は、マニアックな部分を非常に気にする人がいます。打鍵音は全部のキーで同じでなければならないと決めている人もいます。自覚のある人は動画レビューを探してみることをオススメします。

YouTubeで1つのキーボードに色んなキースイッチを付けて打鍵音の比較をしている動画があります。それらの打鍵音の違いを目を閉じて聞き分けることが出来る人なら、Flow2の打鍵音のバラツキは分かります。

 レビューとして書いているので細かい点に触れていますが、打鍵音も打鍵感も良いキーボードと思います。打鍵音と打鍵感を楽しむタイピングはできます。チェックしている時点では打鍵音の小さな違いが気になりましたが、使用中は音の違いは気になっていません。チェックする叩き方と、原稿入力中の叩き方には違いが出てしまうので、いざ使ってみると気にならなくなるようです。

打鍵感(Pulse軸)

 1打1打のスイッチの動きも、スイッチの反応点に達した時の感覚も心地よいです。底打ち感は感じやすいので、長時間のタイピングでは底打ち疲れします。

勘違いしてはいけないこと

 打鍵感は良好ですが、EPOMAKERのPシリーズ、Galaxyシリーズのような1kgを超えるフルアルミ筐体のどっしりした打鍵感ではありません。(おそらくKeychronのQシリーズもEPOMAKERのPシリーズのような打鍵感だと想像しています。)
 ロープロファイルなので殻に金属が使われているだけ。中に金属が詰まっている打鍵感では無いということです。
 樹脂のFlow Liteよりは底打ち時に受け止められている感じはありますが、ガスケットマウント構造の制震素材が違うようなので金属筐体による打鍵感の向上かと言われると違うような気がします。
「金属ボディだから打鍵感が良くなるだろう」と期待はしないほうが良いということです。見た目のために金属ボディと考えるのが良いと思います。

良い点

  • 打鍵音を楽しむことが出来る。
  • 打鍵感が良い。
  • キースイッチの交換ができる。
  • キーフロントの高さが低い(メカニカルキーボードとしては)
  • キーキャップの刻印部分からバックライトが透過して薄暗い部屋で見やすい
  • 適度な重さ
  • アップル製品を意識したようなデザインがカッコイイ

打鍵感・打鍵音(Pulse タクタイル軸)を楽しむことが出来る

 非常に厳しく見る人からすると打鍵音にばらつきがあると言われるはずです。しかし全部のキーに共通して言えるのは「カタカタと軽快に打鍵できるキーボード」です。

キースイッチの交換ができる

 標準スイッチが良いので交換の必要は感じていませんが、交換して楽しむことも出来ます。スイッチが壊れた時に自分で取り替えることが出来るメリットもあります。

キーフロントの高さが低い

 ここまで低い(薄い)とパームレストは不要と思う人が多いでしょう。でもMX Keys miniと比べるとしっかり分厚いのでパームレストを使う人もいるでしょう。 
 私の場合は試しに厚さ1cmのノートを置いてみるとちょうどよい感じでした。1.5cm~2cmの厚さでは手首の位置が高いと感じます。

Lofree Flow2とNuPhy Air 75 V3の高さ(厚さ)の比較
Lofree Flow2とNuPhy Air 75 V3の高さ(厚さ)の比較。スペースキー側の比較。
Lofree Flow2とNuPhy Air 75 V3の高さ(厚さ)の比較
Lofree Flow2とNuPhy Air 75 V3の高さ(厚さ)の比較。ファンクションキー側の比較。
Lofree Flow2とMX Keys miniの高さ(厚さ)の比較
Lofree Flow2とMX Keys miniの高さ(厚さ)の比較。
MX Keys miniを使っている人からすると分厚く感じてパームレストが欲しくなる。

キーキャップの刻印部分からバックライトが透過して薄暗い部屋で見やすい

  • 暗所ではシルバーもスペースグレーもバックライトがONで文字が浮かび上がって視認性が上がる。
  • 明所のシルバーはバックライトONで印字の視認性が悪くなる。
  • 明所のスペースグレイはバックライトONで印字の視認性が上がる。

 MacBookやMX Keys miniのように、バックライトの光がキーキャップの文字部分を透過して光ります。薄暗い部屋で使うときにはバックライトがあることでキーキャップが見やすくなります。

 明るい部屋では、スペースグレイモデルは消灯すると視認性が少し悪くなります。 黒いキーキャップに透明感のある灰色の文字がプリントされているような見た目になるためです。

 それに対してシルバーは逆になるはずです。Flow Lite84(白)では逆でした。明るい部屋では白いキーキャップに白い光った文字が浮かんでくるので、印字部分が見えなくなりました。Flow2のシルバーモデルもFlow Lite84と同じだと思います。

Lofree Flow2の暗所でのバックライトの見え方。
Lofree Flow2の暗所でのバックライトの見え方。
Lofree Flow2バックライトを点灯させた様子。
Lofree Flow2の暗所でのバックライトの見え方。
Lofree Flow2バックライトを消灯させた様子。
消灯するとキーキャップの印字は読みにくい。
Lofree Flow Lite 84のLEDバックライトの様子。
Flow LiteでLEDバックライトを消した場合のキーキャップの見え方。
Lofree Flow Lite 84のLEDバックライトの様子。
Flow Liteで照明がある室内でLEDバックライトを点灯させると文字が読みにくくなる。

適度な重さ

Flow2 84は745g。Flow2 68は635g。

金属を使った筐体と吸音フォームが詰まっていて適度な重量感があり、デスク上での安定感と打鍵感の良さには繋がっているようです。
毎日持ち運ぶには重いのですが、この重さなら持ち出す人もいると思います。ただしサイズは左右幅があるので持ち出しには不向きかもしれません。

アップル製品を意識したようなデザインがカッコイイ

裸使用のiPad Proと相性が良さそうなデザインです。
YouTubeやSNSでデスクを披露したい時に使うにはもってこいです。

進化したプレミアムデザインと打鍵体験

Flowからさらに進化した「Flow 2」は、CNC加工とアルマイト加工を施したアルミニウムボディを採用。MacBook Proとマッチする上質でプレミアムな質感を実現しました。

【新発売】Flow2 68 – Lofree Japan より

イマイチな点

  • 打鍵音にバラツキがある
  • 金属筐体に触ると痛い場所がある
  • スペースグレーモデルはバックライトOFFではキーキャップの印字が読みにくい。バックライトONだと13時間しか使えない。
  • 充電のUSBポートが右側面に有るのが不便かつダサい。
    • スペースグレーモデル13時間しか使えないので充電ケーブルを挿している時間が多くなるため。
    • 側面は自分からも他人からも見える場所。
  • 有線接続で使うとバッテリーインジケーターが常時点灯して眩しい。
  • 右側の突き出し部分は実用上のメリットを感じない。
  • Apple製品を意識しているように見えるが、USBケーブルと2.4GhzUSBドングルがUSB-A。
  • 初代Flowより薄くなったけど大きくなった。
  • ロープロファイル特有の打ちにくさがある。
  • エンターキーと右端1列のキーが分離していないので慣れるまで誤爆しやすい。

打鍵音にバラツキがある

不快な打鍵音は出ていませんが、バラツキはあります。気になるかならないかはユーザー次第です。詳しくは目次から打鍵感・打鍵音の項目をご覧ください。
すべてのキーの打鍵音が揃っていないと許せない人は避けるのが良いかも。

金属筐体に触ると痛い場所がある

 開封時に痛みを感じたキーボードは生まれて初めてです。不思議なことに自分から痛いのを確認しようとすると痛くないのです。

Lofree Flow2
エッジが立っているネジ受け部分は全部で8箇所。
Lofree Flow2
この部分が痛かった。

スペースグレーモデルではバックライトOFFではキーキャップの印字が読みにくい。バックライトONだと13時間しか使えない。

バックライトをONにした方が写真でも動画でも映えます。バッテリー駆動時間が短いと感じても数日に一度充電すればいいだけです。バッテリー駆動時間を長くしようとすると、もっと右に突き出します。今より飛び出すと見た目が悪くなります。

Lofree Flow2バックライトを消灯させた様子。
消灯するとキーキャップの印字は読みにくい。

充電のUSBポートが右側面にあるのが不便、かつダサい。

 左右どちらでも側面であればケーブルが刺さっていれば目に入ります。特に側面は他人からもよく見えてしまいます。
 デスク周りのケーブルを隠したがる人は結構います。デスク下で見えない部分のケーブルさえ気にして、見えないように隠す工夫する人もいます。そういった人には側面にUSBポートを付けたのは理解不能だと思います。
 見た目重視なのに見た目が悪い部分です。

Lofree Flow2の右側面
Lofree Flow2の右側面

有線接続で使うとバッテリーインジケーターが常時点灯して眩しい。

 バッテリーインジケーターは充電中は点滅充電完了したら点灯が継続Bluetooth接続で使用中は消灯です。
 キーキャップのバックライトは明るさ控えめなのに、バッテリーインジケーターはとても明るく有線接続時には眩しいと感じます。

 キーキャップのバックライトをOFFにすることは出来ますが、バッテリーインジケーターの輝度の変更はできないようです。

 VIA対応でキー配列を工夫する事ができるので、試行錯誤が楽しくケーブルを挿している時間が多くなります。それがVIAを求めるユーザーの行動です。予想できる範囲だと思うのですが。VIA対応するならメーカーはこの眩しさの対策をするべきです。

 と、思うのですが見た目が大事。有線接続は美しくありません。無線で使えば解決です。

Lofree Flow2はバッテリーインジケーターが眩しい
Lofree Flow2はバッテリーインジケーターが眩しい
キーキャップのバックライトは明るさ控えめなのに、バッテリーインジケーターはとても明るく有線接続時には眩しいと感じます。

Apple製品を意識しているように見えるが、付属USBケーブルと2.4GhzUSBドングルがUSB-A

USBケーブルのPC側コネクターがUSB-Aです。
2.4GhzUSBドングルもUSB-Aのドングルです。
現行のApple製品でUSB-Aのポートが有るのはMac StudioとMac Proだけだったと思います。

キーマップのデフォルトがMacモードになっていたり、キーキャップもデフォルトではcommand、optionが装着されていて明らかにMacユーザーを想定した初期状態なのにUSB-Aです。

薄くなったけど大きくなった

初代Flowより薄くなったようですが、底面奥側にあった内部の物を右に移したことで左右の幅が広がりました。341.2mmあります。

薄くなって外出に連れて行きやすくなったと思うかもしれませんが、横34cmはカバンを選ぶサイズです。A4用紙を入れることができるファイルを入れることができるカバンが必要です。

薄くする理由が持ち運びではなくて、アップル製品との見た目の統一感を出すことだと思われます。販売ページに次のように書いてあるので。

進化したプレミアムデザインと打鍵体験

Flowからさらに進化した「Flow 2」は、CNC加工とアルマイト加工を施したアルミニウムボディを採用。MacBook Proとマッチする上質でプレミアムな質感を実現しました。

【新発売】Flow2 68 – Lofree Japan より

Lofree Flow2とA4用紙とA4ファオルダの比較
A4用紙が入るフォルダより横幅が長い。
Lofree Flow2とMacBook Pro 14インチで尊師スタイル
Lofree Flow2の「F」「J」とMacBook Pro14インチの「F」「J」が揃うように載せてみた。14インチノートPCより幅があるのは気になる人も多いと思う。

右側の突き出し部分はメリットを感じない

底面のバッテリーを横に持ってくることで薄く出来たとメーカーは主張していますが、持ち出すにはやや重く、横に長くなったので鞄を選んでしまうようになりました。
薄くなったけど横に伸びた。メリット1つにデメリット1つ。プラスマイナス0です。

サイドタッチバーも音量調整と画面の明るさ調整ができるだけです。明るさ調整は接続デバイスによっては機能しません。Surface Pro7の明るさは変更できましたが、ミニPCに接続しているディスプレイの明るさは変更出来ませんでした。

右側面にUSBポートが有るので、ケーブルを挿しても挿していなくても格好悪いです。

ロープロファイル特有の打ちにくさがある(アイソレーションキーボードか否か)

 ノーマルプロファイルのキーボードばかり使っていた人やノートPCばかりだった人は、とてつもなくタイプミスする可能性があります。アイソレーションキーボードか否か。その違いは知っておくのが良いと思います。
NuPhy Air75メカニカルキーボード 打ち間違いが多くなった理由

エンターキーと右端1列のキーが分離していない

 カーソルキーを打とうとして隣のEndを打つことがあります。

 Flow Liteの時にあったBackSpaceのつもりで、隣のキーDelを打つことは殆どありませんでした。これは私のFlow2が68キーなのが影響していると思います。

 私はBSを打つときに右手をホームポジションから外して中指で押しに行っているので誤爆しやすのですが、一番右上のキーまでは意識的に指を伸ばさないようにしているようなのです。多くのキーボードで右上はDelが有るから無意識にブレーキがかかっているのです。
 Flow Liteは84キーです。84キーではBSの右隣はHomeです。そのHomeは一番右上のキーではありません。一番右上はDelです。無意識のブレーキがかからない場所なので、Flow LiteではBSの隣のHomeを誤爆していたと考えています。

 エンターのつもりで右にあるHomeを打つことは私はありませんでした。英語配列のエンターキーは左右に長いため、小指がそのまま届きます。エンターの右にあるHomeを誤爆するほど指が伸びません。

右端位置列の誤爆は、ガッツリとキーを見ながらタイピングする人には影響は少ないです。

右側のそれ邪魔じゃない??

参考:横幅(iPadは長辺、単位:mm)

  • Flow2:341.2
  • Keychron V1 Max:328.5
  • MacBook Air 13:304.1
  • MacBook Air15:340.4
  • MacBook Pro 14:312.6
  • MacBook Pro 16:355.7
  • iPad Air 11:247.6
    iPad Air 13:280.6
  • iPad無印:248.6

サイドタッチバーで何が出来るの?

Flow2はサイドタッチバーを新たに搭載し、以下の操作が簡単にできるようになりました。
・音量調整:上にスワイプで音量アップ、下にスワイプで音量ダウン
・画面の明るさ調整:Fnを押しながら上にスワイプで明るく、下にスワイプで暗く
・ロック機能(誤操作防止):Fn + スペースバーを3秒間押すとロック/解除

実際に使ってどうだった?

タッチバー機能は微調整できないので使いにくいです。これは同じくタッチバーがあるHHKB Studioでも同じです。先に発売されているHHKB Studioのタッチバーの評価はチェックしなかったのでしょうか?Flow2よりも多くの機能を割り当て可能なHHKB Studioでも使っていないというレビューが多いです。Studioの評判が出揃ってから発売されたのに、Studioより機能制限されたタッチバーだったので驚きました。

右側の出っ張りは実際に使ってみると邪魔ではありませんでした。
この程度の出っ張りは、自分には問題無しと予想がついていたのですが、やっぱり邪魔ではありませんでした。

トラックボールユーザーであり、REALFORCE R3テンキーレスを使うことがあるのが理由です。

右に出っ張っていると何に影響を与えるのか

トラックボールの場合は「右手をトラックボールに移す動き」に影響があります。手がトラックボールに移った後は、指の動きです。普段より数センチ遠くで操作してもカーソル操作に影響はほぼありません。

マウスの場合は「右手をマウスに移す動き」と、「マウスを動かすこと」の2種類に影響します。普段より遠い位置でマウスを動かすことになるわけです。

1種類の動きしか影響を受けないトラックボールユーザーは、筐体が右に飛び出していてもどうにかなる可能性が高いです。

2種類の動きが影響を受けるマウスユーザーは、普段との違いを大きく感じます。

REALFORCE R3のようなテンキーレスサイズのキーボードは横幅があります。R3は379mmあります。Flow2は341.2mmです。テンキーレスキーボードユーザーはFlow2と同程度にマウスが遠いのです。このサイズ感に慣れているので、特に問題がないのです。

トラックボールユーザーとテンキーレスユーザーだった人は、Flow2のサイズは慣れる範囲と思われます。

逆に小型キーボードが好きなマウスユーザーは、移行すると変化が大きくて大変だろうと思います。

右側に3cmの飛び出しは、MacBook Air15と同等

Flow2の右側にある飛び出した部分は3cm(30mm)です。
MacBook Air 15のユーザーはキーボードより右に30.5mm幅のスピーカー部があります。
MacBook Pro 16のユーザーは同様に38.1mmのスピーカー部があります。
これらのユーザーはFlow2と同じような距離感で、マウスに手を伸ばしているのです。そう考えると許容できる気がしてきませんか?

Lofree Flow2の右側のアゴ
右側のこの部分は3cmある。
MacBookの左右の余白サイズ
赤矢印のサイズは
MacBook Air 13:12.3mm
MacBook Air 15:30.5mm
MacBook Pro 14:16.5mm
MacBook Pro 16:38.1mm
全てのMacBookでキーボードの横幅が同じ。左右のスピーカーは同じサイズと仮定した場合の数値。

自分を道具に合わせよう

Flow2に不満がある人はあなたのために作られた製品ではないことを思い出すべきです。

 このキーボードは、ロープロファイルキーボードとして両手がキーボード上にある時に使いやすくなること。動画や写真で映えること。この2つを目指しているようです。

 長時間作業のための披露しにくい入力デバイスを目指してはいないし、右手がマウスとキーボードを行ったり来たりする場面で使いやすくすることも目指していないのです。そういったことを求めているユーザーのために作られたものではないようです。

 Flow2はFlow2に適した状況で使えばいい。私のように有線接続でバッテリーインジケーターが眩しいと言うなら無線だけで使えということです。適した場面で使えば良い。つまりサブキーボードです。

ファッションは我慢

我慢=自分を道具に合わせるということでもあります。

 夏にヘッドホンを付けている人を見かけたことはないでしょうか。歩きにくいハイヒールを履いている人は周りにいませんか?
 使いにくいけど使いたいアイテム。使いたい気持ち、カッコイイと思う気持ちが強ければ、我慢しながら使っても楽しくなれます。

 夏場に屋外で首にかけているヘッドホンなんか、音すら聴いてないのでヘッドホンとして使用していないと言えます。アクセサリーとして見た目のために身に着けています。見た目9割、音質1割でヘッドホンを買うのはダメなことなのでしょうか?

 キーボードでも同じ事が言えると思いませんか。カッコイイと思うなら、夏にヘッドホンを使う気持ちがあるなら、マウスが遠くても使っていけます。

 キーボードレビュアーがキーボードマニアに向けてレビューしても、Flow2の良さは伝わらないと思います。レビュアーに配るのではなくて各種メディアによく出るタレントさんに配るべきです。もしかしたらガジェット系YouTuberに配るのが一番ダメな作戦かもしれません。

どんな人にオススメ?

オススメできる人

  • 作業開始時に打鍵感と打鍵音でやる気スイッチを入れたい人 。
  • YouTubeやSNSでデスク映像を撮る時の小道具が欲しい人
  • キースイッチの交換ができるサブ機のロープロファイルキーボードが欲しい人。
  • VIAでキー配列の変更ができるロープロファイルキーボードが欲しい人。
  • 暗い場所で使用するので、キーキャップの印字部分からバックライトが透過して欲しい人。

オススメ出来ない人

  • 右側の余白が気になってしょうがない人
  • 有線接続が多い人(バッテリーインジケーターが眩しすぎる)
  • スリープ設定にこだわる人
    • (バッテリー駆動時間、スリープまでの時間、スムーズな入力再開を求める人)
  • 実用的ではないデザインが嫌いな人

さいごに

 Flow Lite 84は「打鍵感と打鍵音の良い価格相応の中国メーカー製キーボード」でした。
 Flow2は「Flow Liteの見た目を良くしてVIA対応になった、ファッションアイテムとしても使えるキーボード」です。

 事前に注意してほしいのは、打鍵感向上のためではなくて見た目のための金属筐体採用であること。薄くなったけど横に伸びたので持ち出しにはカバンを選ぶこと。スリープ時間設定が変更できないこと。有線接続ではバッテリーインジケーターが眩しい(満充電で消灯しない)ことです。
 打鍵感、持ち運びやすさ、電源周り。Flow Liteより高価だから、これらの点が良くなっているだろうと決めつけなけないことが大事です。

 しかし、これらはギリギリ許容できる人もいる範囲内だと感じました。許容できる人というのは、自分を道具に合わせる事ができるユーザー。Flow2に向いていない場面で使おうとしない適材適所を実行出来るユーザーです。不便より使いたい気持ちが上回る人も買って満足できると思います。その人達にとって短時間使用の気分転換用としてはかなりお勧めできます。そしてYouTubeやSNSに投稿するデスク紹介やアイテム紹介の動画を作るときの小道具としては抜群です。とても小さなMac miniと大きなFlow2が並んでいるのはインパクトがあって絵になりそうです。

見た目、触った時の質感、VIA対応に興味がないなら、Flow Liteの方がコスパは良いと思います。

初めて英語配列キーボードを使う人へ

【@打てない】初めて英語配列キーボードを使う人へ まずはOSの設定が必要です【アンダーバー打てない】【円マーク打てない】

【Winアプリ紹介】初めてUS配列キーボードを使う人へ OSの設定を変更せずにUS配列キーボードを使うアプリ 【USkey2JP】

リンク

代理店サイト:https://lofree.co.jp
説明書ダウンロード:https://lofree.co.jp/pages/manual
参考:中国のキーボード市場において「スタジオ」が増えた理由 – TALPKEYBOARD BLOG