結論
2021年世代の中華ペンの機能を持ち、質感を高めたペンです。スリープからの復帰が速く、素早く書き込み動作に入れます。ろくに使っていない人は、出来ることと出来ないことをリストにして、中国製のスタイラスペンより高くて性能が同じ程度と言うでしょう。スリープからの復帰が速いのが、クレヨンの一番のポイントです。使わないと分からない部分です。
・お勧めできる人
転がらない形状。見た目と触り心地の高級感。優れた電源管理。これらを求める人にお勧めです。
・お勧めできない人
本体に磁気吸着で固定できないので、物の定位置を決められない人には不向きだと思います。使った道具を元の場所に戻せない人にもお勧めできないと思います。iPad OSのウィジェットでバッテリー残量を把握したい人にも向いていません。
製品の特長
質感
色はサテンシルバーで、半光沢でサラサラとした手触り。
形状
きしめん型の軸で机の上で転がらない。
重心
筆記具で重要な重心位置。重心はちょうど真ん中辺りに有るようです。
重さ
- Crayon 18.5g
- 純正Apple Pencil 18g
バッテリー稼働可能時間
- Crayon 電池平均寿命 (待受状態)7時間
5分間使用しないとアイドルモード 30分使用しないと自動的に電源オフ 2分の充電で30分のライティングが可能 - 純正Apple Pencil 15秒のチャージで30分使用可能、満充電で12時間使用可能
充電口をふさぐゴムキャップは無い
アマゾンレビューにて「充電口の保護のゴム部分がすぐにダメになる」と見かけましたが、それはライトニング端子で充電するCrayon iP10についてのレビューです。USB-C充電のCrayon iP11SLは、充電口のゴム製の蓋はありませんでした。
この製品のメリット
きしめん型の軸で机の上で転がらない
持ちやすいと感じる人も、持ちにくいと感じる人も居ると思います。割り箸をペンだと思って握ってみると近い感覚になります。
電源スイッチが物理ボタン
物理的なスライドボタンの切り替えでON、OFFを切り替えるので、意図しない電源のON、OFFでペースを乱されることは有りません。5分間使用しないとアイドルモードに、30分使用しないと自動で電源OFFになります。
バッテリーインジケーターが分かりやすい
- バッテリー残量 >66%、緑のLED 3つ
- バッテリー残量 >33%、緑のLED 2つ
- バッテリー残量 >15%、緑のLED 1つ
- バッテリー残量 <15%、LED 1つが赤で点滅
スリープからの復帰が速い
アイドルモードと電源OFF状態から一瞬で復帰します。放置しで自動電源OFFになったので、電源ボタンの位置はONのままです。ペンに手が触れただけでバッテリーインジケーターが光るので、触れただけで目覚めるようです。ロジクールのMX Keys Miniというキーボードも筐体に触れただけでスリープ解除するので、復帰の速さが最近のロジクールの強みなのかもと感じました。
名の通ったメーカーの製品なのでお勧めしやすい。
中国メーカーと聞くだけで絶対買わない人にとって、純正Apple Pencilより安いCrayonは良い選択肢になります。
この製品のデメリット
価格が高い
機能面でアピールできるポイントが乏しい。その割に価格は1万円。
交換用ペン先は別売り
公式通販サイトで購入可能ですが、10個も要らないし高すぎます。
CRAYON TIP Crayon交換用チップ¥6,820(税込)(2023年9月)チップ10個、チップカバー取り外しツール2個 https://www.logicool.co.jp/ja-jp/products/ipad-accessories/crayon-replacement-tip.951-000043.html
実はApple Pencil用の交換用ペン先が使えるようなのですが、ペン先を包んでいる口金部分を外すのが難しい。上記のCrayon交換用チップ10個セットに付いてくる、チップカバー取り外しツールが有れば楽なのかもしれません。
磁気吸着無し
独自形状だからiPadケースに収納できない。磁気吸着も無し。これは紛失しやすさにつながると思います。1万円近いこのペンにとっては、かなりのデメリットだと思います。iPadをほぼ据え置きPCのように動かさずに使うなら、ペンの場所も移動しないことになるので問題ありません。
注意点
オートスリープ(アイドル、自動電源OFF)からの復帰の速さ
電源ボタンを触らずとも、ペンを持っただけで、あまりにも早くスリープから復帰するので、本当に自動電源OFFになっているのか、少し疑っています。バッテリーインジケーターは普段は消灯しているので、本当にOFF状態なのかは確かめようが有りません。
【後日追記】電源スイッチはONのまま36時間放置してから、手に取るとバッテリーインジケーターは66%以上残量ありを示すLED3つが緑に点灯状態になりました。放置した自動電源OFF状態と、スイッチでOFFにした状態は同じだと思って良さそうです。
【後日追記】
1ヵ月以上使用しましたが、電源スイッチONのまま放置しても、適切にスリープ状態に入っていると思います。
筆記感・書き味
この種の製品の売り文句やレビューで、書き味が良いとか悪いとか見ることがあります。これは要注意です。Apple Pencilのペン先は、最初はガラスの上で滑りすぎます。ところが、摩耗していくと書き味は少し粘りが出てきます。Apple Storeの展示品iPadとApple Pencilで書いてみると、滑りすぎないのが実感できると思います。 変化していくので、良いとか悪いとか言えるものではないと思います。私の感覚ではCrayonはApple Pencilと同じ書き味だと思います。
ロジクールCrayon iP10とiP11SLの違いについて
ロジクールCrayon iP10とiP11SLの違いについて調べたことを別ページに記載しています。ぜひご覧ください。
ロジクールCrayon iP10とiP11SLどっちを買う? Lightning端子とUSB-C端子の違いだけ?
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