はじめに
Crayon iP11SLはiPad側面に磁気でくっ付けることは出来ません。置き場所に迷うため私にとっては大きなデメリットでした。磁気吸着できるペンを作ろうと思えば作ることは出来たはず。なのにそうしなかった。その理由を考えているとロジクールというメーカーの事が少し好きになりました。
出来るじゃなくて、出来なかった?
磁気吸着できるペンを作ろうと思えば作ることは出来た。これが間違っていると考えてみました。「今の仕様のまま磁気吸着できるペンが作れなかった」と考えてみました。
Crayonの最大の特徴はスリープ解除の速さです。独特な形状にとらわれるとココに気が付きません。手に持った瞬間、すでにスリープから解除されています。最初からスリープ状態になっていなかったと錯覚するくらいです。
このスリープ解除の速さを実現するためには、磁気が邪魔だったのだと思います。CrayonもMx Keys Miniも、触れるギリギリまで指を近づけるとスリープ解除されます。人間は静電気を帯びています。近づくことで静電気によって磁気的な変化が起きて、それをスリープ解除のトリガーとしているはず。スマホの画面を指で触ると反応するのに、プラスチックや割り箸で触っても反応しないのは電気の通り方によるものです。それなら、磁気吸着させるため小さな磁石や金属板は、静電気を感知するうえで邪魔になります。
静電気を感知する方法に頼らず純正Apple Pencilと同じ方法を使えば、iPadから外すだけでスリープ解除は実現出来ると思います。しかし特許に引っかかる?コストもかかる。そんな理由から、磁気吸着と高速スリープ解除の両立は諦めたのではないだろうか?。諦めることでロジクール製品に共通する素早いスリープ解除を実装し、筆記時の使用感の良さを実現したのではないだろうか。
コピーじゃない「ロジクールのペン」を造る
Apple Pencilの代替品を安く作ろうとするメーカーなら、中華製品のように見た目(iPadの側面にくっついた状態)を似せることに力を注ぎます。ロジクールはそうしませんでした。
Apple Pencilで何が出来るかを考え真似るのではなく、ロジクールが考える使いやすいiPad用のペンを造る。それが「手に持ったらすぐに書くことが出来ること」だったのでしょう。
「ロジクールの」ペンを作りたかったのでしょう。Apple Pencilのコピーでも劣化コピーでもない。コピー製品を作って少しでも安く沢山売ろうとするメーカーとは格が違うメーカーだと思います。
Crayonを使ってこんなことをこんな事を考えていると、ロジクール製品をもっと使ってみたくなりました。
リンク
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