はじめに
ロジクールのトラックボールMX ERGOは大変人気のあるトラックボールです。手のひらが触れる部分はゴムっぽい素材で出来ていて、手触りが良さと滑りにくさに貢献しています。しかし、このゴム部分が数年使うとベトベトになってしまいます。そして見た目も水膨れのようにブヨブヨになってしまうのです。ボールペンやシャーペンのグリップ部分のゴムがベトつくのと同じですね。
今回はそのゴム部分のベトベトをどうにかしようというお話です。
最後に第2の方法も書いておきます。この第2の方法のほうが一般的です。
用意した方が良い道具
爪楊枝1本
割り箸では太すぎて、カッターや金属の棒では傷をつけてしまうので爪楊枝が一番良いです。
作業開始
画像の部分に楊枝を刺してゴムを浮かせます。その後は手で引きはがせばOKです。所々の窪みに残っているゴムも楊枝で押し出します。

ゴムは全部綺麗にはがせるようになっていました。一部分だけゴムが残ってしまうと、使うときに断片が手に当たり続けて気持ち悪いだろうと思いながら作業していました。でも、簡単に完全に剥がしきる事が出来ました。

使用感はどう変わる?
握るとベトついて気分が悪かったのですが、ゴムを剥がした後は不快感のないプラスチックの手触りになり快適です。ゴムの厚さ分だけ段差が出来ますが、手が痛くなることは有りませんでした。段差もすぐに気にならなくなりました。
第2の方法
別の方法は「ラッカースプレークリアーつや消し」を吹き付ける方法です。
- アルコールティッシュで汚れとベトベトを徹底的に拭き取る
- マスキングテープでゴム部分を残してマスキングテープを貼る。プラ部分とゴム部分の境目はカッターでカットする。
- ラッカースプレーのクリアーつや消しを吹き付ける。
- 車用のラッカースプレーはシンナーが強すぎて、ゴムやプラは溶けることがあります。
- プラモデルに缶スプレーで塗装するときの方法がYouTubeなどにあるので参考にしてください。吹き始めと吹終わりの塗料がパーツにかからないように、缶スプレーを動かしながら吹き付けている動画があります。
ベトベトを拭いてからコーティングしてしまえば、手触りはコーティングしたときのままです。この方法の弱点は
- 塗料が乾ききってもしばらくは臭い
- コーティングはいずれ剥がれる(クリアーコーティングした物をアルコールティッシュでゴシゴシ拭かないほうが良い)
- 余ったスプレーの中身どうする?
- スプレー、マスキングテープ、カッター、作業場所など追加で用意するものがソコソコ必要
- 力を入れて押してゴムをへこましているとコーティングが剥がれる。柔らかいゴムでは剥がれる
- ベトベト程度ならこの方法で延命できる。水ぶくれのようになったり、それが敗れたようになってからでは遅い。ゴムが動いてしまうとコーティングは剥がれる。
さいごに
記事にするほどの内容ではありませんが、私はゴムを剥がすという発想にならないまま、ベトベトを我慢しながらMX ERGOを使い続けていました。同じように我慢しながら使っている人もいると思いますので記事にしてみました。
スプレー方式は剥がせない大きなゴム部品なら有効な方法です。MX ERGOでは剥がして捨ててしまえるのでスプレー方式を採用する迷うところです。
私のMX ERGOはゴム部分が水ぶくれの様になり、一部が破れる状態にまでなっていました。スプレーでは駄目なのが明らかだったので剥がしてしまいました。
完璧な方法は無いものですね。でもベトベトのまま使うよりはどちらかの方法で快適に触れるようにして、壊れるまで使ってみてはどうでしょうか。