目次
- 1 はじめに
- 2 まず結論
- 3 執筆時のバージョン等
- 4 購入場所
- 5 名称
- 6 外観
- 7 購入して最初の使用前には儀式が必要
- 8 接続方法
- 9 電源、バッテリー、スリープ
- 10 打鍵感
- 11 APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能
- 12 打鍵音
- 13 キー配列 JIS配列にするかUS配列か(カーソルキー周辺が混雑)
- 14 REALFORCE CONNECT
- 15 まとめ(前提:JIS配列 エコモード レベル2で使用)
- 16 かな入力派のライター西川善司さんのレビューへのリンク
- 17 リンク
はじめに
今回はREALFORCE RC1のJIS配列 キー荷重45gを購入したので、気が付いたことを項目別に書いていきます。
3ヶ月間手直しを続けてきて、実質3ヶ月使用レビューです。省電力設定の検証を詳しくやったためボリュームがある記事になっています。ブックマークに入れておいて、時間のある時に目次を活用して読んでいただきたいと思っています。
2025.02.14にファームウェアVer. A0.12が配布されました。更新内容に「電池残量の表示精度を改善しました。」とありましたが、あまり体験できるような変化では無いようです。省電力設定の改善ではなく、「Fn+F10」で行うLEDインジケータのバッテリー残量表示機能の改善がされたということのようです。
まず結論
- どんなキーボードからも移行しやすい、打ち心地の良い仕事用、静音JISキーボード。
- 毎日無線1日中で使うと充電は頻繁になる。有線キーボードと思って購入すると後悔が無い。
- 高価だが仕事道具と思えば出せる値段。
- キーマップを4つ作成できて切り替えも簡単なので、Windows、Android、Apple系OS(Mac OS、iOS、iPad OS)の間を行き来する人に大変お勧めできます。
- バッテリー劣化があるので、無線使用なら何年使うつもりかで評価が分かれると思います。
執筆時のバージョン等
- RC1のJIS配列 キー荷重45g
- RC1のファームウェアは
A0.10A0.12 - REALFORCE CONNECTは
ver.3.3.0Ver.3.3.3 - エコモードは初期状態のLv.2
購入場所
楽天の「REALFORCE Store 楽天」
楽天がお買い物マラソンなどのポイントアップキャンペーンを実施しているタイミングで購入しました。
配送(楽天ロジスティクス)
- 段ボール(80サイズ):幅36x奥行き27x高さ16.5cm
- RC1の箱:幅32.5x奥行き16.5x高さ5.5cm
大きすぎる段ボールに気休め程度に空気で膨らんでいるクッション材と共に入っていました。段ボールの中でぴょんぴょん跳ねながら到着したようです。購入可能な公式はアマゾンと楽天。アマゾンはお馴染みのコンポと配送ですし、楽天も楽天も似たようなものでした。
営業所に取りに行ったり、コンビニやPUDO受取りに変更し場合は大変そうです。
名称
X(旧Twitter)でどなたかが「RCと言えばRelease Candidateが頭に浮かぶけど、このRC1は何の略なのだろう」こんな感じのポストをしていて、REALFORCE公式がREALFORCE compact の略ですと返していました。そうするとREALFORCE REALFORCE compact 1ということかな?
外観
- 高級感無し。しかし、安っぽさも無い。
- 傾斜角度調整のスタンドは1つのみ。スタンドを立てない、立てるの2段階。HHKBはスタンドを立てない。低いスタンドを立てる。高いスタンドを立てる。この3段階。
- 電源ボタンは少し窪んでいるが、16mmx6mmもあるので見ずに手探りで押しやすい。窪んでいるので誤って押してしまう事もない。
- 有線無線の切替スイッチは無い。
- LEDインジケータが眩しい。有線接続時に満充電になっていないとオレンジ色に点灯し続ける。Bluetooth接続時は接続直後だけ青点灯して数秒で消灯する。
有線接続時にLEDがオレンジ色に点灯し続ける?
結論 接続を続けて満充電になればLEDは消灯します。
どこかのレビューで見た「有線接続時はずっとLED点灯で眩しい問題」本当か試してみました。
- PCにつないでUSB接続モードにする。
- USB接続モードのままPCとの接続を解除する。
- USB充電器でLEDインジケータが消灯するまで充電する。
- 再びPCに有線接続するとLEDインジケータはオレンジに点灯を続けた。
- さらに使用を続ける(60分弱)と消灯した。
充電器の充電では100%の手前でLEDインジケータは消灯すると思われる。その後PCに有線接続すると100%では無いのでオレンジに点灯。さらに有線で使っているとPCから電源供給され満充電になり消灯。こう考えると良いでしょう。
有線接続でのみ使用するなら、そのうちにLEDインジケータは消灯します。有線・無線の両方で使う人は、有線接続を開始したときに何十分か眩しい、チラチラ視界に光が入る。
青よりオレンジの光は刺激が強いです。
キーキャップが濃いグレーで刻印は見える?
キーキャップは濃いグレーと薄いグレー。HHKBの墨と同じく刻印が見にくいですが、私の場合は問題なく使用できています。
過去にHHKBの墨US配列は見えなくて手放したことが有ります。HHKBのUS配列はカーソルキーが無く、Fnと同時押しのカーソル操作が慣れるまで大変でした。キーの手前側にある刻印を見ないとカーソル入力出来なかったので、墨の色は刻印が見えず致命的でした。
それに対してRC1は配列がノーマル。刻印が見えにくい濃いグレーのキーは周辺のSift、Ctrl、Altなどのキーです。見えにくくても覚えられる個数なので問題有りませんでした。
しかし、刻印が見にくいという意見もあります。このページ下部にライターの西川善司さんのレビューへのリンクを張っておきます。YouTubeライブの映像から何となく雰囲気がつかめるかもしれません。照明はあるけど、あちこち影が出来ているやや暗い部屋。開始から30分以降の部分で、右下のカメラで映されている手元の暗さだと刻印が見にくいと感じるようです。
私もHHKBの墨を使った経験が無ければ、刻印が見えないと感じたと思います。
1ヵ月目追記
REALFORCEのブランド力と入手した高揚感の影響が大きかったようで、1か月も経つと刻印は見にくいと感じるようになってきました。 職業レビュアーの人達は好きの対象や入手の喜びでレビューしていないので、冷静に見ることが出来るのだと思います。
YouTubeレビュアーや大手メディアに掲載される映像は、製品を良く見せるための明るさの下で撮影しています。タイピングに必要な光量を超えている環境で撮影された映像を見て、これなら刻印は見えると勘違いしないように気を付けないといけません。
持った感触など
- REALFORCE R3よりは当然軽いですが、以外に重いと感じました。
- RC1は0.6Kg
- HHKB Professional HYBRID Type-S JISは550g(電池含まず)
- iPad 第10世代Wi-Fiモデルが477g
- MX Keys mniが506.4g
- 持ち運ぶには重いと感じているMX Keys miniより100g重かった。
- キーの上面(指が触れる部分)は微細なデコボコ加工が施されていて、触るとサラサラだけど滑らない。側面にはその加工が無い。
- スタンドを畳んだ状態で、キートップ上面までの高さ39mm。HHKB Professional HYBRID Type-Sは40mm。HHKBを持ち運んでいる人ならRC1も持ち運べる。
パームレストはHHKB用とは別の物を用意したい
- 15mmから16mmの厚さが良さそう。
- メルカリで木工職人さんがHHKBやRC1の自作木製パームレストを販売しています。RC1用としては15.5mm(ゴム足含む)で、HHKB用は19mm(ゴム足含む)となっています。
- 試しに19.5mm位の木の板をパームレスト代わりにしてRC1をタイピングしてみたところ、手首の位置が高くなり下の2段(Ctrlの段とShiftの段)が打ちにくかったです。15mmの板(ゴム足のついていないただの板)を使用するとちょうど良い感じで、その職人さんのサイズ感と一致しました。
- HHKBにピッタリすぎる高さのパームレストでは、手首が高くて打ちにくく感じる可能性があります。
- クッション材で沈み込むパームレストなら神経質にならなくてもいいでしょう。
- 3coinsでリストレストが1,100円で売られていました。約縦7×横41.5×厚さ1.5cmの低反発クッション製。手首を乗せると12mm、13mmまで薄くなります。それも使いやすいと感じました。横に41.5mmは長いので、クッションの左端をRC1の左端に合わせて右側にはみ出させ、トラックボールを操作する時にも手首を乗せるようにして使っています。
購入して最初の使用前には儀式が必要
はじめにPCとUSB接続する必要があります。そうしないと使用できないようになっています。生涯で1度限りの儀式です。iPadしかない人は使えるのか不明です。メーカーに問い合わせてください。
接続方法
有線接続とBluetooth接続。
Bluetoothは4台の端末とペアリング可能。4台もペアリング出来ると、自宅と職場と2か所で使う人は大助かり。複数種類のOSが混ざる環境でも便利です。
Mac OSとのペアリング
Macとペアリングするときキーボード設定アシスタントが表示される。その時に「左Shiftの右隣のキーを押してください」と言われ「Z」を押す。次に「右Shiftの左隣のキーを押してください」と言われます。RC1 JIS配列の場合、右Shiftの左隣にあるキーは上矢印ですが、「\ろ」を押してください。上矢印を押してもエラー音が出て先に進めません。
接続切替
切替スイッチは有りません。
- 有線から無線への切替は「Fn」+「1から4までのペアリング先の番号」
- 無線から有線の切替は、ケーブルを刺してから「Fn+5」
- 無線接続を維持しながら、ケーブルを刺しREALFORCE CONNECTで設定を変更することが出来る。
電源、バッテリー、スリープ
- 乾電池式では無いのが意外でした。
- USB接続モードだと、充電するつもりが無いのに充電を続けてしまうのではないか?説明書にはどんな接続方式(USB2、3.1、Thunderboltなど)がOKかNGか書いていない。とりあえず空いているUSBポートにケーブルを刺して使っていると、充電しっぱなしになるのかもと思ってしまう。過充電対策はされているのだろうか?
- バッテリーアラートはLEDインジケータが赤色に点滅(10秒に1回)と説明書に記載あり。残り10%になると赤2回点滅→消灯→赤2回点滅→消灯を繰り返し始めた。
- 「Fn+F10」でLEDインジケータの色で大体の残量は確認できる。緑(30%以上)、黄(10%以上)、赤(10%未満)
スリープ関係で知っておきたい情報
省電力設定はエコモード1から4とエコモードOFFの5種類あります。
エコモードでは放置していると電源がOFFになります。スリープではありません。これが他の無線キーボードから移行したときに不便と感じたり、挙動に混乱する原因になります。MX Keys miniを使っていた私はこの違いに混乱しました。頻繁に電源ボタンを押す必要があります。長押しの必要は無いのが救いです。HHKB Professional HYBRIDを超える利便性は目指さず、HHKBに仕様を合わせているようです。
エコモードとエコモードOFF
エコモードLv.1からLv.4までは以下の時間、キー入力が無かった場合に電源OFFになります。
- エコモードLv.1 15分
- エコモードLv.2 30分
- エコモードLv.3 45分
- エコモードLv.4 60分
ただしLv.4についてはカスタムが可能です。エコモードに入るまでの時間を10分刻みで、10分から180分まで選択可能。指定した時間が経過した場合に、LEDのON、OFF。電源OFFか無線OFFかの設定が可能です。無線OFFが他のキーボードのスリープに相当する動作です。夜に使っていない時にもバッテリーが減りますが、作業の再開がスムーズになります。
エコモードをOFFにすることも出来ます。
説明書には「Fn+F11」を押すたびにLv.1→Lv.2→Lv.3→Lv.4→OFF→Lv.1とループすると記載がありますが、私の環境ではLv.4→Lv.1となりショートカットではOFFに出来ませんでした。エコモードOFFにするためにはREALFORCE CONNECTから設定することになりました。一度OFFにしてから「Fn+F11」を押していってもLv.1→Lv.2→Lv.3→Lv.4→Lv.1のループでした。
追記:ファームウェアがVer. A0.12に更新されましたが、依然としてショートカットでエコモードOFFには出来ないままでした。
バッテリー駆動時間
- 1回の充電で約1ヶ月利用可能とメーカーWEBサイトには記載されている
- 残量はREALFORCE CONNECTで確認できる。
- REALFORCE CONNECTを起動してMY REALFORCEを選ぶと、ヒートマップの右にバッテリーのイラストと数字で表示される。
- WindowsのBluetooth設定のペアリング先の機材一覧の部分でも数字で確認できる。
- 以下は私の使い方の場合のバッテリ残量減少の具合。使用時間は1日2時間の時もあれば8時間の時もある。
- エコモード2(デフォルト)で使用:2週間集計の平均。24時間で7%減少。
- エコモード3で使用:48時間で14%減少。24時間で7%減少。
- エコモード4(無線OFF設定)で使用:88時間で62%減少。つまり24時間で16~17%減少。
- エコモードOFFで使用:24時間で22%減少
- 電源OFFで放置:96時間で2%減少
- 購入直後で半月弱の持ちなので、3年目くらいで充電頻度が気になり始めると予想している。
- スマホも3年使えばバッテリー持続時間は体感的にも実際も減少していますよね
- 仕事道具としての購入なら、有線接続キーボードと思って購入することをお勧めする。無線で使うとしてもケーブルはすぐに取り出せるようにしておくことが望ましい。
離席時間(休憩時間)の長さによってはエコモードは無意味?
5時間一切休まずタイピングする人ならば、どのエコモードレベルであっても使われる電力は同じになるはずです。
別の表現をすると、就業時間中は10分未満の休憩を複数回取れるだけなら、エコモードLv.1(15分)にしていても電源OFFにはなりません。するとLv.1でも Lv.4でも消費電力は同じになるはず。
実際に、私の場合はエコモードLv.2もLv.3もバッテリー減少量でした。私のスタイルは1時間以上の入力と10分休憩か1時間以上の外出の繰り返しです。電源OFFになる時間を30分以上にしていても、45分以上に設定していても結果が同じになります。
- エコモードLv.1からエコモードLv.3
- エコモードLv.4(無線OFF)
- エコモードOFF(常時電源ON、無線ON)
私の場合は、この3つしか省電力パターンは存在していないことになります。
バッテリー充電時間
PCと有線接続モードで使用していると、約8分で10%のペースで充電されていた。つまり1分で1.2%、10分で12%。
10分で1日使えるだけの充電が出来る。
いずれバッテリー交換が必要になる
充電リチウムイオンバッテリーの劣化による使用可能時間の短縮。交換するなら交換費用。これは明らかにデメリットです。
交換金額も時期も方法も今のところ不明です。(2025年3月)
メーカーに送って交換してもらう方式なら送っている間は使えなくなります。説明書に廃棄時にバッテリーを外す方法が記載されているので自分ですることになるのかもしれません。
劣化したバッテリーをそのまま中に入れたまま、無線で、有線で使い続けていて安全なのかも気になります。
とにかくバッテリー交換関係は具体的なことが決定されていないことが問題だと思います。
PCのスリープ解除は、RC1の電源ボタンを押してから(エコモードLv.2の場合)
やりたいのは、PCがスリープでRC1が電源OFFの時にキーボードのキーを叩くだけでPCを目覚めさせること。
トラックボール(MX ERGO、Bluetooth接続)ではボタンをクリックするとPCがスリープ解除されるのですが、電源OFF状態のRC1ではキーを叩いてもPCは無反応です。電源OFFだから当たり前なのですが。
RC1の電源ボタンを押して接続完了まで待ってからキーを押すことで、PCのスリープ解除が出来ました。
RC1のエコモードは電源OFFになってしまうのが、ここで不便になってきます。RC1がスリープになる仕様なら、一度キーを叩いてRC1を目覚めさせて、もう一度キーを叩いてPCを起こす。つまりキー2連打で起こす。これが出来る訳です。素早い作業開始にこだわる人にはちょっと残念です。
エコモード4(無線OFF)にすることで対応できますが、手動で電源OFFにするのを忘れると夜寝ている間もバッテリーが減ります。
PCがスリープしたときに自動で再接続できるか(安定動作しない)
PCは起動しっぱなし、RC1が電源OFFになった場合
RC1の電源ボタンを押すと接続していたPCにだいたい再接続してくれる。電源ボタンを押してから再接続に失敗し「Fn+番号」を押す必要がある時もあります。
PCがスリープ、RC1が電源OFFになった場合(パターン1:RC1を先に起動させる)
毎朝の状態がこれ。作業開始時はPCがスリープして、RC1は電源オフになっている。
- RC1のキーを押しても、PCもRC1もスリープ解除しない(RC1はスリープじゃなく電源OFFなので)
- RC1の電源ボタンを押すとPCと再接続される
- RC1で何か入力するとPCのスリープが解除される
PCがスリープ、RC1が電源OFFになった場合(パターン2:PCを先にスリープ解除する)
- PCの電源ボタンを押してスリープ解除する
- RC1の電源ボタンを押すとPCに再接続される
この動作の時にごくまれに再接続できないことが有りました。その時は「Fn+1」で再接続させていました。
直前に使っていたPCへの自動再接続に失敗するパターン
RC1の電源を入れて自動で再接続を試みている時に、別のペアリング済みWindows PCが近くで起動していると、自動再接続に失敗します。私の所有しているWindows PC2台の組み合わせの時に確定で再現します。他のOSの端末が側で起動している場合については調査していません。
RC1の電源投入直後(スリープ解除直後)のキー入力に取りこぼしは有るか?
PCが起動中でRC1が電源OFFになっていた場合(RC1が電源OFFになっていることに気づかずタイピングを始めた場合)
- 電源がOFFなので気付かずに打った文字は入力されない。
- そのことの気が付いてRC1の電源ボタンを押す。
- 続けざまにasdfghjkと打っていくと、fghjkと入力された。
電源ボタンを押してから接続完了までの間に打たれた2,3文字は取りこぼしになるようです。
電源を入れるためのボタン操作は1回押すだけ(長押しではない)なうえに、電源ONになってから接続完了まで早いので、数文字だけの取りこぼしです。
PCが起動中でRC1が無線OFFになっていた場合(RC1がスリープしていることに気づかずタイピングを始めた場合)
asdfghjkと打っていくと、aを押したときにRC1とPCが接続をはじめる。
sdfくらいまでは取りこぼして、ghjと入力される。
この場合も接続完了までの間の2,3文字は取りこぼしになるようです。
打鍵感
- REALFORCE R3の同じキー荷重のモデルにとても近い。
- これまでのREALFORCEとは筐体の材料もサイズも重さもが違うので、REALFORCEの打鍵感を実現できているのか不安でしたが、とても良い打鍵感です。
- HHKB Professional HYBRID Type-Sも、私が購入したRC1も押下圧は同じ45g。HHKBと比べるとキーを押し下げる時に僅かにぬるりとした感触かあるような気がする。底まで打った時に極々薄く柔らかい何かを押しているような感じがある。HHKBにはそれが無いような…。比較すると極僅かに柔らかさがある打鍵感。
- HHKBの方が押し込んでから指を押し戻す力が僅かに強いか?
- 同じ静電容量無接点方式でもHHKBとは別物。
- HHKBの方が樹脂パーツがこすれる様な摩擦感があり、RC1はその摩擦感が少なくなめらか。
- NIZのMini84-pro、TC84は押下圧が35gなので比較できない。
- 押下圧30gのRC1ならMini84-proと比較する意味もあるかと思います。
上記の比較は静電容量無接点方式の中で比較したときの極わずかな差です。他のメカニカルキーボードと比較すると、とてもスムーズに押し込むことが出来て、押されたら自然に戻ってくる。「スコスコ」と表現される打鍵感です。1万字程度では底打ちで指が痛くなることも有りません。
APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能
キースイッチが反応する押し込みの深さ設定を変更できる機能。
あらかじめ下の4つが設定済みで、Fn+q、w、e、rで4つの設定を切り替え可能。
- 設定1:通常レイヤーとFnレイヤーの全てのキーが0.8mm
- 設定2:通常レイヤーとFnレイヤーの全てのキーが1.5mm
- 設定3:通常レイヤーとFnレイヤーの全てのキーが2.2mm
- 設定4:通常レイヤーとFnレイヤーの全てのキーが3.0mm
REALFORCE CONNECTを使うと、1つのキーごとに別のアクチュエーションポイントに変更することが出来るようになります。設定範囲は一番浅い0.8mmから一番深い3.0mmまでを、0.1mm刻みです。Fnレイヤーだけアクチュエーションポイントを変更できるのも面白い点です。
設定3をベースにして、小指で押すキーだけ1.5mmに変更すると良い感じで使えています。
打鍵音
- おとなしく静かでユーザーの邪魔をしない音。
- REALFORCE R3と比べると同じか、
それより静か。叩いている本人の感じ方なので、隣の座席の人からはどう聞こえているのかは不明。 - HHKB Professional HYBRID Type-Sよりは静か。
- HHKB Professional HYBRID Type-Sと比べると音の傾向が全く違う。HHKBの打鍵音の高音部分がカットされているのがRC1。耳障りな印象が薄れている。この音の違いを、打鍵感の違いだと錯覚しやすい。
- スペースキーの打鍵音はコトンコトンとHHKBよりおとなしい。HHKBはカシャンカシャンとスペースキーだけ安っぽく煩い音で気になっていました。この点がとても好印象。
- 悪く言うと面白味が全くない打鍵音
キー配列 JIS配列にするかUS配列か(カーソルキー周辺が混雑)
RC1はノートPCサイズのREALFORCEなので、配列の比較対象はREALFORCE R3 TKLでもHHKBでもなく、13インチのジャパニーズノートPCやMX Keys miniのJIS配列と比較するべきと感じました。
配列のいびつさが目立っていないように感じたJIS配列を購入しました。
以下のように考えるとWindowsならJIS版が。MacならJIS配列でもUS配列でも良さそうです。
US配列(所持していませんので推測です)
US配列は上矢印の左に「Shift」、右に「Fn」があります。
Shiftが右端に無いのが気持ち悪いからと「Shift」「Fn」を入れ替えて、上矢印の右にShift、上矢印の左にFnを配置してしまうとFnと同時押しのHome、End、PgUp、PgDnが押しにくくなります。特にFnとその真下にある左矢印の組み合わせになるHomeは無理が生じます。
Macだとコマンドキーと上下矢印キーでHome、End。コマンドと左右でその行の一番初め、行の最後にカーソルを飛ばせるので、Fnと矢印の組み合わせが打ちにくくても、Fnの出番が無いのでテキスト入力には支障が無いかもしれません。MacはCtrl+Aで行頭、Ctrl+Eで行末へ移動もあります
その代わり、MacはFnと矢印に画面スクロール(画面がスクロールするだけで、カーソルはついてこない)が割り当てられているので、その操作がやりにくくなります。
Macユーザーは矢印周辺は気にならない可能性が高いと思っていますがどうでしょうか。
WindowsユーザーはHome、End、PgUp、PgDnを多用しないなら慣れやすい。多用するなら工夫が必要。

JIS配列
- 日本メーカーの13インチクラスのノートPCと比べると、問題になる部分は下から2行目のズレと「Alt」「アプリケーションキー」が無いことくらいです。
- 一般的に、ノートPCのJIS配列キーボードにはスペースキーの右側に「Fn」はありません。
- かな入力を使用しないのなら、「Kana」に「Alt」を割り当てることで一般的な配列に近づきます。
- アプリケーションキーはファンクションキーのどれかに割り当ててみるのはどうでしょうか。
- 「F12」は名前を付けて保存の画面を出したり、ブラウザだと開発者モードのウィンドウを開く機能が割り振られています。人によっては全く使いません。「F1」はヘルプが開いてしまうので、ここに割り当てるの良いかもしれません。


下から2行目(Z、X、C)のキーが左にズレている問題(US、JIS共通)
「A」の中央真下に「Z」の左端が有るのが通常。RC1は「Z」の左端がそれよりも左にズレています。US配列もJIS配列もこの問題があります。これは使っていて結構気になりました。
MX keys miniの上矢印キーを1つ上に独立配置したら、「右Shift」が小さくなり「ろ」より左が玉突き事故を起こし左にズレたという事です。
- 「Z」から「V」までのキーについて。Ctrl+X、Ctrl+C、Ctrl+Vなどコピーペーストの操作は左手をホームポジションから外し、Ctrlは薬指、XCVは人差し指で打つので問題ありませんでした。
- 「B」「M」は気になりませんでした。
- 「N」を打ってから「J」「K」に指が戻る時、移動距離が長く感じました。
- 「今日の献立は」だと「no」(人差し指でn、中指でo)の後、人差し指で「kondate」の「K」までの移動距離が遠く感じます。中指でKを打てばいいだけですが。N、Mを打ちに行く時ではなく、N、Mから戻って他のキーに移る時に違和感を覚えました。
- 文章を入力して後から「、」を打とうとして「、」と「。」の間を打ってしまうことが有りました。最初の数日だけですが。
- HHKBのJIS配列も同じ問題を抱えているので、HHKB JISから移行する人は問題ないでしょう。
- 私はこのズレによる打ち間違いは、数日で起こさなくなりました。
- 1か月たった今は全く気になっていません。
- JIS配列キーボードからHHKBのUS配列に移行する苦労に比べると、どうでもいいレベルの問題です。
右Shift小さい問題
右Shiftキーが小さいので、右Shiftキーを押すつもりで上矢印を押してしまう人はいると思います。「Z」の段の全体がが少し左にズレている問題より、こっちのほうが厄介かもしれません。通常は右手がホームポジションにある時、小指の下にあるのが「ろ」か「右Shift」です。それらのつもりで上矢印を誤爆してカーソルが上にズレるのが続くとイラっとします。英字の大文字を打つ時に右Shiftを1秒押しっぱなしにして打つつもりが、カーソルが何段も上の方に移動するわけです。
- 普段どんな時に右Shiftを使っているか
- 右端がShiftだと体が覚えてしまっているか
- 右手小指の下がshiftだと体が覚えてしまっているか
これらは購入前に確認したほうが良いです。
かな入力しない場合「\ろ」にも「右Shift」を設定する方法はどうなのでしょう?
私は2つの理由で全く困っていません。1つはあまり「右Shift」は使っていなかった。もう一つは、HHKB US配列の「Fn」を押す感覚で、「右Shift」を押せばいいと気が付いたからです。
ファンクションキー
一番上の行にファンクションキー(F1からF12)、2行目に数字が並んでいます。この2行の間に隙間が空いていて、これが良い。F4とF5の間、F8とF9の間にも隙間が隙間があります。F5からF8まではキーキャップの色が変更されています。これらのおかげで数字もファンクションキーも打ちやすい。この隙間が無いキーボードを使うのが嫌になるくらいに、隙間と色の違いが打鍵しやすさに繋がっています。タッチタイピングを大体できる人でも、数字とファンクションキーは見てタイピングする人もいるでしょう。この隙間があることで、チラ見で素早く位置を確認出来ます。
REALFORCE CONNECTでファンクションキーに何か機能を割り当ててみると便利になります。
REALFORCE CONNECT
- HHKBのようなディップスイッチは無いので、キー配列の変更はREALFORCE CONNECTからのみ可能。
- 設定変更した後は、必ず右上の「本体に適用」ボタンを押して適用させること。
- キー配列変更はドラッグ&ドロップで行うので簡単。
- ぱっと見で何のキーなのか分からにキーもリスト内にあって、リストから目当ての機能を発見するのがシンドイ。
- REALFORCE CONNECTで設定した内容はキーボード内に保存されるので、別のPCに繋いでも設定が生きている。
- キーマップは4種類設定可能で、Fn+F1、F2、F3、F4で切り替えが可能。
- 2番目のキーマップはMac用に設定して使用しています。スペースの右側に日本語入力ON、左側にアルファベット入力ON。「IMEon / kana(Mac)」「IMEoff / eng(Mac)」です。コマンドキーはデフォルトが「kana」と「Win」になっているキーに割り当てています。
- 有線接続している時のみREALFORCE CONNECTがRC1を認識するが、ヒートマップは無線使用時のタイピングもカウントしてくれている。
- ヒートマップ機能とは打鍵回数をカウントし、キーの使用頻度に対応した色分けをキーマップ上に表示するREALFORCE CONNECTの機能のこと。
- ファームウェアをアップデートするとヒートマップのカウントはリセットされた。
REALFORCE CONNECTを使ってREALFORCE RC1のファームウェアをアップデートする方法
- 公式(ralforce.co.jp)のサポート、ダウンロード、Firmwareと進んでいきファイル(拡張子.rfb)をダウンロードする。ダウンロード場所
- REALFORCE CONNECTを起動させる。
- 下の画像、黄色矢印で強調した「右回り矢印」をクリック
- アップデートファイルを選択する画面が開くので、ダウンロードした.rfbファイルを選択してOKを押す。
- 画面の指示に従う
公式サイトのFAQ内をファームウェアで検索するとREALFORCE R3のファームウェアアップデートの方法が出てきますが、そのページでは別の場所に「右回り矢印」が表示されていました。REALFORCE CONNECT Ver.3.3.3では下の画像の場所に移動しています。

まとめ(前提:JIS配列 エコモード レベル2で使用)
メリット
- 故障しにくい静電容量無接点方式のスイッチ搭載
- 疲れにくい打鍵感
- 打鍵音がとても静か
- JIS版はキー配列の無理矢理感が少ない
- キーマップ4つ作成可能で切替容易。色んなOSを使う人に特にお勧め
- ファンクションキー周りに隙間を設けていて、誤爆しにくく見やすい
デメリット
- 右Shiftが小さく、ホームポジション右小指の真下から少し遠い
- 下から2行目のキーのズレ
- バッテリーの減りが早い。
- バッテリー劣化により交換コストがかかる
- 無線使用時のスリープ解除関係は作業再開を急ぐ人にはやや不便。
- スペースキー右側にAlt、アプリケーションキーが無い
- 暗い部屋では刻印が見にくい
まとめ
目立たない普通のJISキーボードです。しかし質の高い良い製品です。使うほどに普通のキーボードと感じるようになっていきます。人間の邪魔をしない大変良い物だからです。
下から2行目のキーのズレは慣れるか慣れないかです。私はこのズレによる打ち間違いは数日で起こさなくなりました。100人のレビューを見ても、自分が慣れることが出来るかどうかなんて分かりません。買って試すしかありません。
右Shiftキーが小さく、上矢印を誤爆してしまうのは、ちょっと厄介かもしれません。
1日中使うとバッテリーが無くなるのが早いので、有線小型キーボードと思って購入することをお勧めします。持ち出すときだけBluetooth接続すればいいことです。仕事道具として毎日無線で使い続けるのはお勧めしずらいです。
手を止めていて電源OFF(無線OFF)になった後、入力再開時の取りこぼしはアイデアを素早く入力したい人には残念な点かもしれません。この点でも有線接続前提で購入することをお勧めしています。
このサイズ・重量で完全にREALFORCEの打ち心地を実現していて、この程度の問題しか出ていないのは、さすが東プレREALFORCEです。
無線接続だけで毎日酷使するつもりなら、積極的にはお勧めしません。有線無線の併用を前提にした物と考えることをお勧めします。バッテリー交換時でコストが発生するのと、メーカーに送って交換してもらう方式なら送っている間は使えなくなります。説明書に廃棄時にバッテリーを外す方法が記載されているので自分ですることになるのかもしれません。JIS配列を望むならHHKBも小型でカーソルキーがあり、それも購入候補になりますので。
10年使うキーボードと考えるか、バッテリー劣化で買い替える消耗品と考えるか。有線か無線か有線無線併用か。何年使いたいのかと使いたい接続方式で評価が分かれると思います。
かな入力派のライター西川善司さんのレビューへのリンク
価格ドットコムのレビュー欄に投稿されています。
かな入力の西川さんはどんな点が気になっているのか、リンク先でご覧ください。私はその観点は全くありませんでした。読ませていただいて、JIS配列のレビューをするなら西川さんのように「かな入力」についても分かっておかないといけないと思ったのでリンクを張っておきます。
https://review.kakaku.com/review/K0001658613/ReviewCD=1905369
西川さんのYouTube開封ライブのリンク
キーの刻印が見にくいと感じる部屋の明るさと手元の明るさの参考になると思います。開始30分くらいからのデスクの明るさを見てください。
【4K】東プレが、HHKBを意識したライバル機「REALFORCE RC1」をリリース。HHKBとどこが違うのか!? #(善)代未聞
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