はじめに

 今回はロジクールの静音マウスM650MGRのレビューです。

 これまで愛用していたのは静音マウスM590GT。その買い替え先に選んだのが、後継機のM650MGR。今回はそのM650MGRを半年使って分かった事、私の体に起きた変化について書いてみたいと思います。

 Logi Options+によるキー割り当てについては、機能割り当て変更するほどの多ボタンマウスではないので、この記事では触れていません。

まず結論

  • 確かに静音仕様
  • レギュラーとラージの選択は、スモールとラージの選択だと思え。「レギュラー=標準、ノーマル」と思い込まないように。

ロジクール静音マウス Signature M650MGRとは

  • ボタン数5つ。
  • Logi Options+に対応してボタン機能の割り当てを変更可能。
  • 単3電池使用
  • Bluetooth接続で最長20ヶ月、Logi Bolt USBレシーバー使用時で最大24か月使用可能。
  • Logi Bolt USBレシーバーが同梱されている
  • クリック音がとても静か
  • ホイールのスクロールはノッチ(クリック感、軽い抵抗感)有り
  • 価格は高すぎず安すぎず

購入理由

  • クリック音が静かなこと
  • Logi Bolt USBレシーバーが同梱
  • 価格が高すぎない

この3つが購入理由です。

使って分かった良い点

  • M590GT同様に左右のクリックが静か
  • Logi Bolt USBレシーバーを使って接続していると、PCのスリープ解除後すぐに使用可能
  • バッテリー長持ち

使って分かった悪い点

  • 戻る進むのボタンはそこそこの音がする
  • 親指が痛くなった(左右幅がカタログ値より小さかった)

良い点・悪い点をもう少し詳しく

クリック音が静かだけど、左右のクリックだけ

 左右クリックは静かですが、親指で押す戻る進むボタンとホイールの押し込みはそれなりの音がします。それでもロジクールのトラックボールMX ERGOよりは静かです。 動画を撮影しましたので参考にしてください。 ロジクール 静音マウスM650MGRとトラックボールMX ERGO クリック音の比較

Logi Bolt USB-Aレシーバーが同梱されている

  • 他のLogi Bolt対応製品にも共通して使える
  • Bluetooth接続より遅延が少ない
  • PCを休止状態から復帰してすぐにカーソルを動かせる
M650MGRとLogi Bolt USBレシーバー
Logi Bolt USBレシーバーが同梱されている
M650MGRとLogi Bolt USBレシーバー
Logi Bolt USBレシーバーの収納場所

レシーバーは他のLogi Bolt対応製品にも使える

 人気のキーボードMX Keys MiniにはLogi Bolt レシーバーは同梱されていません。このマウスに付属していたLogi Boltレシーバーを使って、MX Keys Miniも接続できるようになりました。1つでM650MGRとMX Keys Mini両方を接続しています。

Bluetooth接続より遅延が少ない

 M650MGRはBluetooth接続も可能ですが、PCに負荷がかかっている時には遅延が発生します。Logi Bolt接続だと遅延が発生しにくいようです。

 MX Keys MiniはBluetooth接続も可能ですが、PCに負荷がかかっている時にはタイピングに遅延が発生します。Logi Bolt接続だと遅延発生しにくくなっています。

PCをスリープ解除してすぐにカーソルを動かせる

 Logi Boltで接続する利点として、PCの休止状態復帰直後にすぐにマウス操作可能な点が挙げられます。Bluetooth接続だとマウスカーソルが動かせるようになるまで10秒くらい待つ必要があります。急いで何か検索したいときには10秒程度でも長く感じます。Logi Bolt接続なら待たずに操作可能です。

 使用しているPCによって復帰するまでの時間は違うと思います。ちなみに私はSurfacePro7とペアリングして使用していました。

予想外 親指の痛みが発生

原因はマウスの幅が小さくなったこと

 M650MGRはサイズが2種類あり、私が使用しているのはレギュラーです。レギュラーサイズのカタログ上のサイズは、

長さ108.2 x 幅61x 高さ38.8 mm

以前問題なく使っていたSignature M650のサイズは 長さ103 x 幅64 x 高さ40 mmです。

私の失敗

 私が購入前に見落としていたのはマウスの幅。幅と言ってもカタログにある幅ではなく、親指位置のへこんだ部分(ウエストラインのような)の幅です。M650の幅はカタログでは61㎜ですが、親指で握る部分は50㎜でした。

 実際は3mm以上細くなっていたんですね。

気が付けば変な持ち方になっていた

 親指が痛くなってから数週間して、マウスの持ち方が原因だと気が付きました。常に親指の第1関節を曲げてマウスを握っていることに気が付きました。

 なぜこんな持ち方をするようになったのか分からないのですが、私の場合は親指の腹(指紋の部分)で持つと、細かい操作がしにくいようです。親指の腹で持つと、動かしすぎになるような気がしています。

M650MGRこんな持ち方になっていた
こんな感じで親指の第1関節を曲げて持つようになっていました。

前腕部の疲労感

 M650では特に前腕部の筋肉が疲労してきました。指は前腕部の筋肉と繋がっているので、疲労は指だけではなく、腕にも表れていました。常に曲げている=力が入ったままなのでしょう。
 トラックボール(MX ERGO)では親指を伸ばしたままボールを転がします。指の運動量はMX EROGの方が圧倒的に多いのですが、疲労感は殆ど感じません。伸ばしたまま操作できるのは、筋肉には楽なことなのだと気が付きました。

M650MGRとMX ERGO
MX ERGO の持ち方
これでは疲れそうですね。

店頭で実物を触る時に気を付けたい

カタログ寸法には注意が必要

 カタログでは窪んだ部分の最小値は記載されていません。店頭で実物を触る時には、カタログ寸法はどの部分を計っているのかを確認するのがポイントです。

M650MGRラージサイズだったら良かったのかも

ラージサイズのカタログ寸法は
‎118.7 x 幅66.2 x 42 mm; 115.4 g 以前使っていたM590に近いラージサイズを選んだ方が良かったのかもしれませんね。「ラージ」という言葉を見ると、手が大きい外国人向けと思い込んでしまいそうです。

 レギュラーサイズの高さ38.8mmでは「スモール」「薄型」とは言えないでしょうから、とりあえず「レギュラー」と名付けただけなのかも。「レギュラー=標準」と捉えないほうが良さそうですね。
 お客さんが迷ったときにレギュラーと書いてあれば、とりあえず選んでくれそうです。悩んで他社製品に逃げられる危険を減らす意味も有りそうです。

まとめ

  • 確かに静音仕様
  • レギュラーとラージの選択は、言葉のイメージに釣られないよう注意が必要

 M650MGRは多くを望まなければ良いマウスです。
 戻る進むボタンは意外に音がしますが、どうしても音を控えなければならない時は、このボタンを使わないようにすれば良いだけです。その戻る進むボタンも出来るだけ音が小さくなるように作られています。
 親指の痛みについては人によります。持ち方と連続使用時間次第だと思います。ハッキリ言って店頭で数分触っただけでは分かりません。
 「レギュラーサイズ」と「ラージサイズ」手が大きくないからと、何も考えずにレギュラーサイズを選ばないほうが良いかもしれません。

リンク

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