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はじめに

 今回はGoogle日本語入力を使用する場合の、入力設定の変更方法の記事です。具体的には変換・無変換キーにIMEのON・OFFを割り当てる方法です。
 簡単に出来るだろうとやってみたのですが、思い通りの動作にならず苦戦しました。私のようにMS IMEと同じだろうとやってみて、変な動作になって困っている人がいるかも知れませんので記事にしてみました。
 この記事のように設定すれば、変換・無変換キーにIMEのON・OFFを割り当てることが出来ると思いますので参考にしてください。

おまけとして「Ctrl+Space」と「CapsLock」を使ってIMEのON、OFFをトグル変更出来るようにする設定と、Microsoft IME (Windows 11)で「変換」「無変換」にIMEのON・OFFを割り当てる方法も解説しています。

この記事で分かる3種類の設定

  • Google日本語入力で変換・無変換キーにIMEのON・OFFを割り当てる設定
  • Google日本語入力で「Ctrl+Space」と「CapsLock」を使ってIMEのON、OFFをトグル変更出来るようにする設定
  • Microsoft IME (Windows 11)で「変換」「無変換」にIMEのON・OFFを割り当てる設定

Google日本語入力のバージョン

Windows11 Pro 23H2、Google日本語入力(2.30.5620.0)で動作確認しました。

なぜ変換・無変換キーにIMEのON・OFFを割り当てるのか

 JIS配列のキーボードでは左上の「半角/全角」キーで日本語入力のON、OFFを切り替えます。この「半角/全角」は皆さんご存知にように、日本語入力のON、OFFがトグルになっています。押すたびにON、OFF、ON、OFF、ONと交互に行ったり来たりします。これだとONにするつもりでOFFにしてしまうことがあります。

 今回の記事のように設定することで、「変換」を押すと現在の状態にかかわらず日本語入力ONに。「無変換」を押すと日本語入力がOFFになってくれます。ONの時に「変換」を押してもONのまま。OFFの時に「無変換」を押してもOFFのまま。
 現在の状態を確認する必要がなくなり、楽に切り替えができるようになります。

キー設定画面を表示させる

タスクトレイにあるIMEの入力モードを表示するアイコンを右クリック。プロパティを選択。

プロパティをクリック
プロパティをクリック

 「キー設定の選択」はMS-IMEをベースにしたいので、MS-IMEのまま編集ボタンをクリック。

編集をクリック
編集をクリック

キー設定画面内の設定方法

まず並べ替えて見やすくする

 入力キーのカラムをクリックして設定済み項目を並べ替えます。割り振ろうとしているキーの組み合わせに、どんな機能が割り振られているか見やすくなります。

「入力キー」カラムをクリックして並び替えると見やすくなります。
「入力キー」カラムをクリックして並び替えると見やすくなります。

エントリーを追加、変更する

 左下の編集から「エントリーを追加」で新しく追加できます。デフォルト項目を変更するときはダブルクリックすると選択肢が出てきます。

この画像のように設定すればOK

 下の画像のように設定すれば、「変換」でIMEがON、「無変換」でIMEがOFFになります。

Google日本語入力の変換キーに「IMEを有効化」を割り当てる方法
これで変換キーを押すとIMEがONになります。
Google日本語入力の無変換キーに「IMEを無効化」を割り当てる方法
これで無変換キーを押すとIMEがOFFになります。

無変換キーに「直接入力 Muhenkan IMEを無効化」の登録がないけどいいの?

 直接入力時とは画像のようにIMEが無効。IMEを通さずにアルファベットが入力される状態です。すでに無効状態なので、「直接入力、Muhenkan、IMEを無効化」を追加する必要はありません。

直接入力=IMEはOFF
直接入力=IMEはOFF

ここがポイント!私はここで間違っていた

 「入力文字なし」「直接入力」にも設定する必要があります。
 「入力文字なし、Henkan、IMEを有効化」「入力文字なし、Muhenkan、IMEを無効化」の2箇所だけ設定していたので、思った通りの動作になりませんでした。たしか、IMEがONにならなかったと記憶しています。

補足

補足1

 設定変更前から起動していたアプリに対しては、設定変更が適用されません。設定変更後は適用させたいアプリの再起動が必要です。

補足2

 キー設定の選択部分をMS-IMEのままキー割当を変更しても、MS-IMEは上書きされませんでした。自分の設定が新たに「カスタム」に保存されました。Google日本語入力の仕様変更により、この挙動は変更されるかもしれません。変になったら「初期値に戻す」で戻せます。

MS-IMEの設定をベースに、自分が追加・変更したキー設定が「カスタム」として新規に保存されます。デフォルトのMS-IME設定は上書きされないようです。

Google日本語入力の「Ctrl+Space」「CapsLock」でIMEのON、OFFをトグル変更できるように設定

 設定はHankaku/Zenkakuのデフォルト設定をマネすればOKです。

画像のように「Ctrl+Space」で「半角/全角」と同じ動作になるよう設定。IMEのON、OFFがトグルで変更できるようになります。
画像のように「Ctrl+Space」で「半角/全角」と同じ動作になるよう設定。IMEのON、OFFがトグルで変更できるようになります。

 CapsLockは入力キーのカラムが「Eisu」になっているエントリーを探します。「CapsLock」という入力キーを探してもありません。
 「Eisu」もHankaku/Zenkakuと同じように設定してください。デフォルトだとエンターを押さないと入力が確定されない半角アルファベット入力になってしまいます。その状態のタスクバーアイコンは「_A」となっています。

Microsoft IME (Windows 11)で「変換」「無変換」にIMEのON・OFFを割り当てる設定

 先程まではGoogle日本語入力の設定でした。ここからはWindows標準のMicrosoft IMEを使用する場合の設定です。Windows11からはOSの設定からIMEのON・OFFを割り当てる事が出来るようになりました。

Microsoft IME (Windows 11)で「変換」「無変換」にIMEのON・OFFを割り当てる設定
OSの設定アプリから「時刻と言語」「言語と地域」とクリック。

Microsoft IME (Windows 11)で「変換」「無変換」にIMEのON・OFFを割り当てる設定
「日本語」の右端にある「・・・」をクリックして言語のオプション」を選択する。

Microsoft IME (Windows 11)で「変換」「無変換」にIMEのON・OFFを割り当てる設定
画面の下の方までスクロールして「・・・」を選択して出てきたメニューから「キーボードオプション」を選択する。

Microsoft IME (Windows 11)で「変換」「無変換」にIMEのON・OFFを割り当てる設定
「キーとタッチのカスタマイズ」をクリック。

「キーの割り当て」欄の「無変換キー」に「IME-オフ」、「変換キー」に「IME-オン」を割り当てる。
この画像では「Ctrl+Space」には「IME-オン/オフ」を割り当てている。

最後に

 「変換」「無変換」の2つのキーは、JIS配列のキーボードを選ぶ理由になるくらい便利なキーだと思っています。初期状態のまま使ってもよいですが、今回の設定を試してみて日本語入力時のストレスが軽減されるか。ぜひ試してみてください。